タイのWFFTで野生動物保護のボランティア!

タイのWFFTで野生動物保護のボランティア!

トビタテ!留学JAPANの留学でタイにあるWildlife Friends Foundation Thailland (WFFT)に10週間滞在したのでその時の話をしたいと思います。 


WFFTとは?

現在世界のいろいろなところで動物の違法な取引が行われており、サーカスや観光客にむけて商売目的として飼われている動物たちは悲惨な状況に置かれています。
そのような動物たちを助けるという目的で設立されたのがWFFTです。

WFFTは2001年にタイのペッチャブリー県に設立されたNGOです。67ヘクターという広大な敷地を持ち約50種類、700頭以上の動物を保護しています。動物の保護に加え、教育や野生動物の違法取引に対する取り組みも行っています。

下の写真は施設のマップです。
これでは伝わりにくいですがとにかく広かったです。
また右に”Gibbon Islands”があるのですが、これは湖の中にある小さな島をそのままギボンの飼育スペースにしていました。
柵などが無く、とてもいい環境だと思いました。

ボランティアプログラムについて

WFFTではボランティアスタッフとしてこれらの活動に参加することができます。
ボランティアスタッフには世界中から様々な年代の人が来ます。なんと年間で1000人程度が参加しているそうです。
僕の滞在していた期間では常時50人以上のボランティアがいました!
とても多くの動物が飼育されているのでスタッフだけですべての動物の世話をするのはかなり厳しく、ボランティアが大変大きな役割を担っています。

ボランティアには以下の3種類があります。

・Wildlife Rescue Center
・Elephant Refuge
・Wildlife Hospital

10週間の滞在で僕は、4週間”Wildlife rescue center”、4週間”Elephant refuge”、2週間”Wildlife Hospital”でボランティアをしたので1つづつ説明していきたいと思います。


Wildlife Rescue Center

このグループでは施設にいる”ゾウ以外”の動物の世話をします。
ボランティアは7つのチームに分かれます。

  1. Primates1
  2. Primates2
  3. Bears1
  4. Bears2
  5. Nocturnals
  6. Other Wildlife
  7. Quarantine

ちなみにチームのメンバーは毎日変わります。
それぞれのチームの仕事内容を紹介していきたいと思います!

1.Primates1

サルの世話をします。このチームは1日に2回ある食事の準備がとても大変でした。
なぜなら施設にいるすべてのサルの食事を準備するからです(笑)
大量の野菜と果物をみんなで切り、それらを100個以上あるボールに振り分けていきます。量もみんな同じではなく、体の大きさなどによって3段階に分けられています。
WFFTが作成した動画があるのでそちらを見てください。

2.Primates2

施設の端のほうのちょっとした森にギボンという種類のサルがたくさん飼われていたのですが彼らの飲み水を補給することがこのチームの1番の特徴でした。
なんと1日に5回も水をあげに行きます。森の中にギボンのケージは点在しているので、水でいっぱいのじょうろを両手に持って長い距離を歩くのがとても大変でした。

↑ギボンにエサをあげている様子↑

3.4.Bears1 & Bears2

マレーグマとツキノワグマの世話がメインの仕事でした。
ただ世話をするクマが違っただけで2つのチームで仕事内容に大差はあまりありませんでした。
これらのチームではクマのエサの準備、ケージの掃除をしました。
Bears2では全くクマとは関係ないですが、イグアナやスローロリス、サルのエサやりもやっていました。

↑クマにエサをあげに行くところ↑

5.Nocturnals

“Nocturnal”とは夜行性という意味です。シベットやスローロリスといった夜行性の動物の世話をしました。
ですがそれらは朝一番と夕方のみで1日のほとんどは後で説明する”special project”をしていました。

↑スローロリス!かわいい!↑

6.Other wildlife

上に書かれていない、ヤマアラシ、ヒクイドリ、イグアナなど他の動物のエサを準備します。
動物ごとにエサの量や、配分が異なるので慣れるまでとても大変でした。

↑other wildlifeのエサの準備の様子。大変そうです↑

7. Quarantine

“Quarantine”とは「検疫所・隔離されているところ」という意味です。
施設で怪我した動物や、施設に入ったばっかりの動物がここに入れられていました。
ケージの掃除をしてエサをあげることがメインの仕事でした。

↑左右にquarantineのケージが見えます↑

Special Project

どのチームにも”special project”という時間があります。
普段のルーティンだけではどうしてもカバーできない部分があるので、それをこなすという時間です。
その内容は日によって異なるのですが、ケージ内のプール掃除がダントツで多く、後は普段掃除していないところを掃除したり、壊れたものがあったら修理したりといった感じでした。
プールはほとんどすべてのケージの中にあり、すぐに水は汚れてしまうので毎日誰かがどこかのケージのプールを掃除していましたね笑
プールはとても汚く、ちゃんと磨くのがとても大変でした。

↑カワウソのプールを掃除している様子↑

エンリッチメント

どのチームでもエンリッチメントを作る時間がありました。
飼育されている動物はやることがなくとても退屈な生活を送っているので、退屈しのぎになるものとしてこれを作っていました。
他にもただエサをあげるだけではそれを食べ終えてしまうとすることがなくなってしまうので、クマなどには好物のドックフードをフェンス越しにばらまいたりして、それを探させるようにしていました。

下の写真はキュウリの中にコーンを入れ、入口に木の枝を刺したものです。
このようにちょっと工夫してパズルのようなものを作っていました。
動物のことを考えてプラスチックは使わないようにしていました。


Elephant Refuge

これはゾウの世話だけをするボランティアです。
この施設では25頭ものゾウが飼育されていました。
僕たちはいくつかのチームに分かれて、チームごとに担当するゾウが異なっていました。
ですが、基本的にやることはどのチームでも同じでした。

・朝食前
朝はエサの運搬から始まります。
エサがある倉庫から近いところに飼われているゾウが担当の時は、カートのようなものに1日分のエサを入れて運び、もっと遠いところで飼われているゾウが担当の時はトラックに積んで運びました。エサを運び終わるとまずは野菜を消毒しました。

その次に「バナナボール」を作ります。
これはバナナをすりつぶしたものと、ペレット、小麦粉を混ぜてボール状にしたものです。
これをゾウに手渡しでいつもあげていました。
これに加えて、バナナの木の幹の部分を小さく切ったものを与えていました。

↑バナナボール↑

・午前中
ゾウにもエンリッチメントを作りました。午前中はこれを作ることにかなり時間を割いていました。
他には、ケージの中をカートを引きながら歩いてエサの食べ残しやフンを拾ったり、ゾウの方でも”special project”がありました。

・午後
午前中に作ったエンリッチメントをケージの中に置き、午前中にやったところ以外のケージを掃除したりしました。
担当するゾウによっては一緒に散歩したり、シャワーをしてあげることができました。
他にはまたエサとしてバナナの木をあげて、1日の最後に再度バナナボールを作りました。

↑散歩の様子↑

Harvest

“harvest”は「収穫」という意味です。
上にも書いたようにゾウは毎日バナナの木を食べます。
消費量が半端ではないのですが、この調達をボランティアがします。
2日おきにボランティアの半分くらいがバナナ農場に行き、スタッフさんが切り倒したバナナの木を延々とトラックに詰め込みました。
その量トラック2台分。
バナナの木は重かったのでかなりの重労働でした。
それに加えて、木にアリがたくさんついていたりすることも多々あったり、雨が降っているときや、雨が降った翌日などは地面がぬかるんでおり、木もドロドロで滑りやすくとても大変でした。
下の写真はトラック半分なのでこの倍くらい積み込みました。

それでもみんなが頑張るのは終わった後に川に泳ぎに行けるからです!
バナナの木を詰め終えるとみんな泥だらけなので、それを洗い流すために毎回施設に戻る前に川に連れて行ってもらいました。
泳ぐのはその人の自由でしたが僕は毎回泳いでいました。

ハーベストはとても肉体労働でしたが、みんなで協力してトラックを満杯にした時には達成感があり、終わった後には川にも行けるなどして僕はとても好きでした。しかし、これは好きな人と嫌いな人がかなり分かれていましたね笑


Wildlife Hospital

↑みんなでニワトリを見ています↑

これは3年生以上の獣医学生しか参加できないプログラムです。
施設内には動物病院があったのですが、そこで働かせてもらうというものです。

ここには獣医師が2名、アシスタントが3名いました。
日中は診療や、薬をあげに行ったり、母親がいない孤児の動物の世話や、動物を移動させる際などは麻酔銃を使う必要があるのですがそれには獣医師が必要なのでそれに同行したりしていました。
手術を見学させていただける機会も多くありました。
僕はここで2週間お世話になったのですが、その間にちょうどタイミングよくゾウの腫瘍の治療を見学することができました。

夕方4時からは地元で飼われているペットのためにも動物病院を開き、毎日現地の人が犬や猫を連れてきていました。
ワクチン接種と去勢手術で来る人が多かったです。

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