留学中に3カ国で不法滞在した話

帰国してからもう1か月ほど経ちますが、最近は何事もなく日本に帰ってくることできて良かったと思っています。
というのも留学にはアクシデントがつきもので、海外にいるときは心配事が絶えなかったからです。

留学では4カ国(観光も含めると7カ国)に滞在したのですが、なんとそのうちの3カ国で実は不法滞在(オーバーステイ)していました
今日はそのことについてお話していきたいと思います。


パート1 タイ

タイは30日以上の滞在にはビザが必要です。
僕は80日ほど滞在する予定でしたので、タイの前に滞在していたフィリピンでタイのビザを取得しました。
これがまぁ大変だったのですがそれについては他の記事で書いているので興味のある方は是非読んでみてください。

タイでは入国する時にビザを入国審査官にみせるのを忘れてしまいました。
留学に行くまで海外経験は1度しかなく、ビザなんてもちろん取ったことはなかったのでビザを取得したことで満足していたのです。
審査官は僕が苦労して手に入れたビザを見ることなく、1か月のスタンプを押してしまいました。

それに気が付いたのは1カ月半ほど経ったある日。

狂犬病の3回目の予防接種を打つために日本に一時帰国しなければならなかったのですが、その少し前にパスポートを見て不法滞在していることに気が付きました。

その時点ですでに20日程度オーバーしており、タイではオーバーステイ1日につき約1500円の罰金だったので3万円ぐらいお金を払わないといけないかも…と不安に思っていました。

気づいてからタイを出るまでに時間の余裕があまりなかったのでそのまま空港に行くことに。

空港でどきどきしながら自分の番を待ちました。
案の定、出国審査官がオーバーステイを見つけ何やら罰金の紙に記入し始めました。

僕は慌てて自分のビザが張ってあるページを見せ、反論。
すると、その人は今までこのような経験がなかったのか他の審査官を呼んできました。

その人に入国の時にビザを見せ忘れたと事情を説明したら、パスポートのスタンプの部分を書き換えて、「行っていいよ」と言われました。
その時はとても嬉しかったです。

27 Juneに入国して、26 Julyまで滞在できると最初は書かれました。
それが3カ月滞在できると書き換えられ、ビザがP13にあるよと丁寧に書き足してくれました。

日本で予防接種を打ち、3日後にタイに戻ってきました。
オーバーステイしていたことが入国の際に突っ込まれるのではないかと心配していましたが、何事もなく入国できました。
タイの2回目の入国からタイを出発するまでは30日以内だったので、出国の際も何もありませんでした。

これがタイでの出来事です。
この経験から入国時に審査官はビザを探してはくれず、自分で見せないといけないということを学びました(当たり前か!)。


パート2 ケニア

ケニアには80日間滞在の予定だったので、3カ月滞在できるビザを事前に申請。
タイのビザと比べるとすごく簡単で、ネット上で申し込みができPDFでビザが送られてきたのでとても楽でした。

前回の反省を活かして、入国時にはしっかりとビザを審査官に見せました。
その時、印刷してきたビザの用紙が没収されてしまったのがとても気になりましたが、無事に入国。

最後の日まで何も心配することなくケニアの滞在を終えました。
次に行くスウェーデンのことを楽しみにしながら、空港で出国審査の列に並んでいました。

自分の番になり、出国審査官と雑談しながらハンコが押されるのを待っていました。
今回は何もないだろうと思っていたのですが、審査官から思いもよらぬ一言が、

「君、オーバーステイしているよ。」

最初は聞き間違いかと思いました。
その後何故かテーブルの裏側に呼び出され、入国の時に押されたハンコを見せてきました。
「ここに1カ月しか滞在できないとかいてあるから、君は1カ月しか滞在できなかったんだ。」
僕は入国の時にビザを見せたことを伝え、再度印刷してきたビザを見せました。

しかし、
「このビザにも書いてあるようにスタンプに押されている期間に従わなければいけないんだ」
と言われました。

右が入国時に実際に押されたスタンプ。
上には”1 month”と書いてあるそうなのですが… 読めるか!

僕は憤っていました。
なぜなら3カ月まで滞在できるビザをしっかりと見せたのに、入国の審査官は1か月としか書いていなかったんですから。

押し問答が2分ほど続いた後に解放されました。
後にネットで調べたら、罰金を取られたり、もしかしたら捕まるかもしれないとネット上に書かれていたので無事に出国でき本当に良かったです。

没収された後に念のためにビザをもう1回印刷しておいて正解でした。
あれが無ければ恐らく信じてもらえなかったと思います。
そう考えると入国の時に没収されたのはこれを見込んでのことだったのでしょうか…?
警察がこんなことしているから、無きにしも非ずって感じですね。他にも観光客にかなり言いがかり付けてましたし。

https://www.ke.emb-japan.go.jp/itpr_ja/00_000727.html

この経験から、
ビザを見せてもスタンプを確認するまでは安心してはいけないということを学びました。

その後はスウェーデンとロンドンを観光し、最後の目的地ベリーズに向かいました。
まさか最後の最後にあんなことになるとは…


パート3 ベリーズ

ベリーズには約90日間滞在の予定でした。
もちろん留学に行くまえにビザが必要かどうかを調べておいたのですが、なんと駐日ベリーズ国大使館のサイトによると日本人は90日までの滞在であればビザが不要とのことでした。

出典:ベリーズ国政府観光局
http://www.belize.jp/access.html

なので特に何も準備することなく入国しました。
しかしここで大きな失敗をしてしまいます。
入国の時にスタンプを確認しなかったのです。
ケニアでしっかりと学んだはずなのに…

ベリーズに入国してから1か月くらいたつ頃に受け入れ先のオーナーさんから
「ビザの延長しなくても大丈夫?」
と聞かれました。
僕は日本人はビザなしで90日間滞在できることを伝え、面倒くさがってパスポートのスタンプを確認しませんでした。
ケニアでしっかりと学んだはずなのに…

それからさらに1か月程経ち、出国まで数週間というときに少し心配になってきたのでパスポートを確認することに。
すると1カ月しか滞在できないというスタンプが…
正直「またやってしまった…」と思いましたね(苦笑)

入国時のスタンプ
1月6日までしか滞在できないって書いてありますね(笑)

急いでオーナーさんにそのことを伝え、町にあるイミグレに行くことになりました。
僕は自分が日本人であることを伝えればすぐに新しいスタンプを押して解放してくれるだろうと思っていました。
しかしイミグレにいた係の人に、

「オーバーステイしているから、裁判所に行って判決を受けて6か月くらい刑務所に入らないといけないよ。」

と言われました。

僕はすかさず、駐日ベリーズ国大使館のサイトで見た内容を伝えましたが聞いてもらえず…

「この先どうしようか…」と考えていたのですが、冷静に考えてそんな事はありえない(?)し、ただ僕を怖気させて面白がっているだけだなとすぐに思っていました。

結局2回分のビザの延長料金(約5千円)の支払い用紙をくれて、それを払って解放されました。

刑務所に行かないといけないと言われたときは驚きましたが、罰金もなく正規の料金で済んだので本当に良かったです。

出国の時は他の人より少し時間がかかっていると感じたのですが、何事もなく終わりました。

延長した時にもらった証明書。

帰国後、駐日ベリーズ国大使館に電話をかけて問い合わせてみました。
するとベリーズにも連絡していただき、

「ビザなしで90日間滞在できるが、30日以降は延長料金を払わないといけない。」

との回答をいただきました。

サイトの内容が言葉足らずだったとのことで、修正していただけるそうです。
僕が電話したことでベリーズに行く人が同じような思いをしなければ幸いです。


ベリーズは完全にスタンプの確認を怠った自分が悪いですが、タイとケニアのやつはしょうがなかったかなと思います。
どちらの国でもきちんとビザを取っていったので、その期間滞在できる資格はあったわけですから罰金もなくて当然です。

こんなにオーバーステイを繰り返すアホは僕くらいだと思いますが、この経験から学んだ教訓をここでシェアさせていただきたいと思います。

①行く前にビザが必要か、そして何日滞在できるか調べる!
②ビザを取ったら入国時に見せる!
③入国時に審査官に自分が何日滞在できるか確認!
④ビザのスタンプをしっかりと見る!

これから海外に行く人がいればこの4点を守れば僕みたいなことにはならないと思います。

ビザ関連は手続きが煩雑であったりすることがありますが、それが無いと大変なことになってしまうので優先順位第1位でしっかりと準備してください。
最後まで読んでいただきありがとうございました!

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