獣医師国家試験の勉強ガイド 〜私はこうしていた〜

6年間の獣医学部での大詰めを迎え、先月獣医師国家試験を受験しました。

どのように勉強したら良いかがわからずかなり手探りの状態で始めた国試勉強。

ネットで検索すると他の獣医学生の体験談が出てきましたが数が限られていたので国試が終わったら自分も体験記をシェアしようと考えました。

この記事では僕なりに工夫した国試勉強について書いていきます。

はじめに

本記事はあくまで僕自身の勉強法をご紹介するものです。

この通りに勉強しても確実に合格する保証はないということを予めご了承ください。

元も子もないですが、ほとんどの人が自分なりの勉強方法で合格しているので、各々自分の好きなようにやるのが良いと思います。

そのことを念頭に読み進めていただき、参考になりそうなところがあればご自分の勉強に取り入れていただきたいです。

また、僕は基礎系の研究室に所属していました。内科などの臨床系や病理の学生は普段の研究室活動が国試勉強に活きるそうですが、僕にはそういうアドバンテージはほとんどありませんでした。

結論

国試勉強で忙しい6年生は長い記事を読んでいる時間もないと思うので、結論から先に書きます。

国試勉強において最も優先するべきことは、以下の2点です。

・過去5年間程度の過去問を全て解けるようにすること。

・他の獣医学生が解けるような当たり前の問題を解けるようになること。

解き始めると分かりますが、出題には傾向があり同じ知識が形を変えて何度も出題されることもあります。

5年分の過去問を解けば何が出題されそうかがなんとなく分かると思います。

過去問だけで満点を取ることはもちろんできませんが、合格ラインを越えることはできます。

国試勉強は過去問から始めましょう。理由は下にたらたらと書いてあります。

また、獣医師国家試験は現役生のほとんどが合格する試験です。

つまり、他の人が解ける問題を落とさなければ合格は堅いです。

逆に「これは絶対ほとんどの人解けないだろ、、」っていう問題は解けなくても心配することはありません。

受験と違って上位〇〇番以内が合格という試験ではなく、6割取れれば全員合格なので

もちろん、何をどのくらい覚えているかは人それぞれで異なるので、他の人が解ける問題を数問落としても他でカバーすれば大丈夫です。

この2つは僕の国試勉強を始める前の目標であり、国試が終わった今でも同じように考えています。

なぜこのように考えるのか、そしてそれを達成するためにどのように勉強をしていったかを以下に書いていきます。

ですがその前に国試の基本情報について説明します。すでにご存知の方はすっ飛ばしてください。

獣医師国家試験の基本情報

まずは獣医師国家試験がどのような試験なのかについてです。

試験は2月の中旬に2日間にわたって行われます。

試験の種類は「必須問題」、「A問題」、「B問題」、「C問題」、「D問題」の5つあります。必須とA、Bは文章のみで、CとDは画像が出され、それをもとに回答するという形式をとります。

それぞれの出題分野と問題数は以下の画像の通りです。

獣医事審議会「獣医師国家試験出題基準(平成26年改正)」より

全て5択の選択問題なのですが、以下の画像のように5つの選択肢から正しいもの(もしくは誤っているもの)を1つ選ぶものと、5つの選択肢から正しいもの(もしくは誤っているもの)を2つ選ぶという問題があります。

↑↑正しいものを1つ選ぶ問題。出典:「第74回獣医師国家試験 学説試験問題A」↑↑
↑↑正しいものを2つ選ぶ問題。出典:「第74回獣医師国家試験 学説試験問題A」↑↑

合格基準は「必須問題で7割以上」かつ「A-D問題の合計が6割以上」です。

必須問題は50問あるので35問以上、A-D問題は計280問あるので168問以上正解しなくてはなりません。

この2つの条件を満たすことで晴れて合格です。どちらか片方だけでは合格しないので注意です。

次に合格率について。毎年どれくらいの学生が合格しているのでしょうか。

これは農水のホームページに過去6年分まとめられているものが掲載されているのでそれを拝借しました。

「獣医師国家試験試験結果(過去6年間分)」農林水産省HPより

これを見るとわかるように、新卒では毎年およそ9割が合格しています。

一方で既卒では合格率が大きく下がります。これは一緒に勉強する人がおらずモチベが保てない、すでに社会人として獣医師以外の職で働いており勉強に割く時間があまり取れてない、など様々な理由が考えられます。

ちなみに僕が受けた第74回は近年で最も合格率が低い結果となりました。新卒の合格率が81.1%ですが、過去数年見てもこんなに低い時はありませんでした。今回は必須問題が難化したために、合格率がガクッと下がったと思われます。

国試勉強を効率よく進めるために

国試勉強を始める前にどのように勉強を進めたら効率良く合格できるかを考えていました。先輩の話、ブログの記事、Twitterで発信している人などのツイートなどを見て、過去問中心の勉強が一番効率が良いという結論に至りました。

国試が終わった今振り返っても本当にその通りだと思います。

これは他の多くの人も言っていることですが、過去問中心の勉強がいいと考える理由は以下の6つです。

  1. 何が大切なのかが分かる
  2. 繰り返し出題される問題がある
  3. どれくらい詳しく勉強すれば良いのかが分かる
  4. 過去問を解くことが最も効率的な復習方法
  5. 繰り返し質の良いアウトプットができる
  6. 今の実力がわかる

これら6点について一つずつ説明していきます。

「それは分かった!具体的にどのように進めていったか教えてくれ!」という方は「具体的な勉強の進め方とスケジュール」までお進みください。

①何が大切なのかが分かる

獣医学部では6年間に様々なことを学びます。牛について勉強することもあれば、目に見えない細菌、ウイルスも学習範囲です。また、一見獣医師とは関係のないような浄水処理や廃棄物の処理についても学びます。

その量は(みなさんもご存知のように)とても膨大です。

国家試験は言うなれば6年間の総復習ですが、上述の通りA~D問題は計280問です。

そのような限られた問題数で今まで勉強した内容の全てを問うのは不可能であるため重要ポイントを中心に出題されます。

つまり過去問を解くことが何が大切なのかを把握することができます。

②繰り返し出題される問題がある

これは①とも関連しますが、重要ポイントは繰り返し出題されます。

中には過去問とほぼ同様な問題もあります。言い換えればまた同じことが問われる可能性が高いということです。

過去問を数年間分解くことで繰り返し出題されている事柄を把握することができ、その周辺知識を覚えることでかなり効率的に勉強することができると思います。

③どれくらい詳しく勉強すれば良いのかが分かる

教科書の通読から国試勉強を始める人がいるようですが、それはとても非効率的な勉強方法だと思います。

なぜなら教科書を隅から隅まで読まないと解けないような問題はほとんど出題されないからです。もちろん重箱の隅をつつくような問題も中にはありますが、そのような問題は他の受験生も解けないので合否には関係しません。

つまり、国試勉強を始めるにあたりどれくらい詳しく勉強をすれば良いのかを知るのはとても大切です。

それを把握するためにも過去問を繰り返し解くことが最適です。

④過去問を解くことが最も効率的な復習方法

いきなり「今までに勉強した範囲を全て復習しなさい」と言われても、何から手をつけていいか分からないと思います。

過去問は全ての教科から出題されるので、それを解くこと自体がとても良い復習になります

もちろん1年分だけだとかなりのムラがあるので、何年分も解くことで全教科を効率的に復習できます。

「今まで習ったこと全部忘れてるから、、」とか「他の人と違って、テストとか真面目に受けたことなくて頭に何も残ってない、、」などの理由で教科書を読み直したりする人がいるかもしれませんが、既に述べたように非効率です。

そもそも今まで勉強したこと全部覚えてる6年生なんていません。

どんな人でも国試勉強は過去問を解くことから始めるのをオススメします。

⑤繰り返し質の良いアウトプットができる

知識を定着させるためにはインプットだけでは不十分です。

何かしらの形でアウトプットすることで初めて身体に染み込ませることができます。

国試は5択の選択問題なので0からのアウトプットではないですが、問題を解く中で他の選択肢を吟味することが勉強になると思います。

具体的には「aの選択肢はこの部分が違うな」とか「bの選択肢は〇〇と書いてあるけど、これは××だから誤っているな」などと考えることがアウトプットになります。

また、国試の問題はその分野の先生がよく考えて作り、(おそらく)何人もの目を通して作られます。

そのような質の良い問題を繰り返し解くことがとても大切だと感じました。

⑥今の実力がわかる

過去問を解くことで合格まで自分がどれくらいの距離にいるのかを知ることができます。

中には「ある程度科目別で勉強してから全体を通して解こう」と考える人もいるかもしれませんが、個人的には国試勉強を始めたその日から過去問を解くべきだと思います。

最初のうちは全く歯が立たなくて悲しくなるかもしれませんが(僕みたいに)、自分の理解が及んでいないところが浮かび上がってくるのでそこを重点的に復習することで最短ルートで国試合格に必要な知識を身につけることができます。

これらが国試勉強を進めるにあたり過去問を解くことが大切だと考える僕なりの理由です。多かれ少なかれ他の人もきっと同じように考えると思います。

そこで次からは僕がどのように過去問を解いていったかについて具体的なスケジュールととも書いていきます。

優秀な友人は過去問を解くことしか国試勉強をしなかったそうです。10年分やったそうですが、その人は1月に行われた模試の時点で既に7割とれており、本試験も当然余裕で合格しました。

国試勉強のスケジュールの例

全体のスケジュール

僕の大学では卒論発表が11月末、卒論の提出が12月の第一週だったので国試勉強を本格的に始めたのは12月上旬からでした。

11月中から少し過去問を解いたりはしていたのですが、ほんの齧る程度で全く本腰は入っていませんでした。「12月から初めて間に合うだろうか、、」と不安に思っていました。(その後、合格ラインを超えるのであれば2ヶ月間あれば十分だということが国試を終えて分かりました)

このような理由で国試勉強を始める際に、計画的にやらないと本番に間に合わなかったり、勉強のムラができてしまうと考え、国試勉強の計画を立てることにしました。

計画を作るときに以下のことを念頭に置きました。

  1. 2年前から6年前の過去問を最低3周する
  2. 昨年の過去問は「自分模試」用にとっておく
  3. 頻出の科目は分野別に対策する

これを踏まえて12月9日から1月中旬までの計画を最初に立てました。

下の画像が実際の自分の勉強計画です。

計画では12月中に5年分の過去問を解いて1回復習できるという予定です。分かりづらいですが、上の画像では例えば「2019 C」と書いてあれば2019年度(第71回)のC問題を通して解いて正誤だけを確認する。「2019 C(復1)」では1問ずつ正誤を確認し、その後周辺知識を確認したり、他の選択肢がなぜ違うかを調べたりする、という意味合いです。

後から年度ではなくて、第◯回とした方が分かりやすいということに気がつきました。なんでこういうふうに書いたんだろう笑

最初から「復1」でもよかったのですが、あえて復習をせずにとりあえず1回解いてみたのは自分の現段階での実力を知るためと、さらっとでも良いから問題を一度見ておくと、「復1」の時により記憶に残りやすいかなと考えたためです。

結局スケジュール通りに勉強を進めることができ、年内に5年分の過去問を解いて復習を1回して計2回、目を通すことができました。

年が明けたら自分の勉強のペースが大体把握できていたので、残り1ヶ月強何をしたら良いのかを考え、再度計画を作り直しました。

12月の予定はかなりキツキツだったので1月は少し余裕があるような予定にし、時間が余ったら科目別の対策に割けるようにしました。

作ったスケジュールは印刷して、過去問を綴じているファイルの先頭に入れて予定を終えたら横線を引くことでささやかな達成感を得るようにしていました(笑)

こんな国試勉強のスケジュールを作っている人は少ないと思います笑笑

自分も作らなくても問題なかったと思いますが、計画を立ててそれをこなすことで毎日モチベーションを維持することができ、全体をムラなく勉強することができたと思います。

計画通りにいかないと焦るので、自分のお尻を叩くという意味でも結構良かったな〜と感じてます。

あとはどの年度の問題を何回解き終えたかが分かるように以下のような表を作って、問題を解き終えるごとにチェックをつけていました。この表のおかげで、自分がどれだけ勉強したかが一目瞭然でわかったので進捗確認に役立ちました。

この計画を見て「私は教科書で調べながら一問一問の選択肢まで吟味します!なのでそんなに早く勉強を進められない!!」とお怒りの人もいるでしょう。過去問を解き始めると分かりますが、全然進まないものです。

僕も1周目はかなり時間がかかってしまいました。

これは個人的な考えですが、非常に長い時間をかけて1周するのより、完全に理解できてなくても思い切って飛ばしてサクサクと何周もした方が効果的だと思いました。

かなり真面目な人が国試に落ちることが多々あるらしいのですが、これが原因だと思います。つまり小さいところにこだわり過ぎたり、一問を完璧にするまで次の問題に進まなかったりするようなことです。

教科書で調べてその問題を完全に理解すると勉強した感じがしますが、おそらくすぐに忘れてしまいますし、全体で見るとまだまだ手が回っていない箇所が多いので国試勉強としては不適切だと思います。

それよりは多少分からないところは飛ばして何回も目を通すことが大切です。これは他の勉強や資格試験などにも通ずると思います。

1日のスケジュール

「1日にどれくらい勉強したらいいの?」や「週末も勉強するべき?」などはこれから国試勉強を始める人は気になりますよね。

自分の典型的な1日のスケジュールの画像を下に貼ったのでご覧ください。

勉強は朝9時から始めることが多く、お昼ご飯を食べる12時まで午前は勉強しました。

午後は13時半から始め、17時まで自分で勉強した後に友人とオンライン勉強会でさらに1時間勉強しました。

午前3時間、午後4時間半で1日の勉強時間はおおよそ7時間半ぐらいでした。

ただし、週に1,2日は夜に勉強する時もありましたし、2月に入ってからは毎晩勉強していたのでこれよりは少し長くなります。

僕は平日、週末関わらず同じスケジュールで勉強していましたが、友人には週末は勉強をしないという人もいましたね。

あくまでも一例なので参考程度にして下さい。

ですが徹夜を続けるのはよくないと思います。

僕も期末試験のときは寝る間も惜しんでいました。深夜2時まで勉強し、翌朝も8時から始め、日付が変わって3時ぐらいまで勉強して、ちょっと寝てからテスト、、

しかし、国試は2ヶ月以上にわたる長期戦なので徹夜してもほとんど意味がないと思います。それよりは、毎日決まったリズムで規則正しく勉強を進めるのがいいと思います。

具体的な勉強の方法

次に過去問をどのように解き進めていったかについてです。

僕の大学では代々6年生が4月にその年に行われた過去問の解説を分担して作成するということが行われているため、復習は先輩方が作成した解説を読むことを中心に行いました

そのおかげでだいぶサクサクと過去問を解き進めることができたと思います。もちろんそれにプラスで教科書だったり、定期テストの際に作成した自分のまとめノートを見返すこともありました。

問題を解くときに、印を全ての問題に付けていきました

自信を持って正解できた問題には◯、自信がなかったけど正解した問題には△、間違えた問題には×という風にです。

これは高校受験や大学受験の際にも行っていた方法なので、国試勉強に特化したものではないですが。

特に何回も間違えてしまったものには下の画像のように付箋を貼りました。こうすることで国試の1週間前ぐらいからは間違っている問題や不安が残る問題だけを重点的に復習することができました

「繰り返し間違えた問題多すぎだろ笑」と思うかもしれません。

しかし、1年分で必須からD問題を全て合わせて330問あります。これを5年分やるとすると、330×5=1650問もやることになります。

答え合わせした時は覚えた様な感じがしますが、如何せんこれだけの量があるので翌週とかに再度解いてみると意外と間違えるものです。

↑繰り返し間違えた問題

国試勉強をするにあたって、定期テストの時みたいにまとめノートを作ったりはしなかったのですが、不安な箇所を書き殴ったノートを作りました。

問題を解いていて「これは大事なことだけどすぐに忘れそうだな」とか「これは知らなかったな〜」という事柄を箇条書きでノートに書き残していました。

このノートは勉強している時に見直したり、1週間ぐらい経ったらその週に書いたことを見直したりすることであやふやな知識を定着させることに役立ちました。また、国試前日の夜や当日の休み時間にもこれを読むことで効率的に復習をすることができました。

上述したように国試勉強においてまとめノートは作成しなかったのですが、Notionを利用して科目別の要点をまとめたものを作っていました。

自分でタイピングすると時間がかかってしまうので、基本的にはサイトや先輩方が作った解説のコピペでした。

また、授業スライドの大切な箇所を画像として貼ったりすることもできるので大変重宝しました。ネットに落ちている画像などを拝借することでC問題やD問題の対策にもつながりました。

また、友人がオンライン勉強会をしようと誘ってくれたので12月の中旬からほぼ毎日、1時間程度の勉強会を行っていました。

具体的には問題を自分で作成したり、その日解けなかった過去問を複数人が持ち寄って解き合い、出題者がその後解説をする、そして問題と解説の画像をLINEのアルバムで共有するといった感じです。

僕は自分の勉強も兼ねて、参加する日は毎回自分で問題を作成していきました。

その日に過去問で解けなかった事柄に関する問題を作成し、解説を自分で行うことであやふやな知識を定着させることができました

また、パワポで問題と解説を作っていたのですが、本番1週間前にこのパワポを見直すことで自分の不得意なところだけを重点的に復習することのできる問題集になったのでとても良い復習になりました。

LINEのアルバムにためたみんなの問題も本番前に見直しましたが良い勉強になりました(本番で何問かほとんど同じような問題も出てビックリ!)。

友達と勉強することで重要だけど自分が気にも留めていなかったような箇所をカバーすることができました

↑↑勉強会で出し合った問題達はLINEのアルバムにまとめられました↑↑

勉強の成果について

上述のように行った国試勉強で成果は出たのでしょうか。今まで散々紹介してきて落ちてたら話になりませんよね笑

1月の上旬に行われる模試(今年は1月5日でした)では、A-D問題の合計でちょうど6割ぐらいを取ることができ、必須問題でも7割を超える結果を出せたので、一応合格ラインを満たすことができました。A-Dはあと5問でも落とすと6割を切っていたのでかなりギリギリではありましたが、模試とはいえ本番1ヶ月前でこの結果を出すことができたのでかなり自信につながりました。

次に本番のちょうど1ヶ月前、1月14,15日に「自分模試」を行いました。これは解かずに温存しておいた昨年の過去問のことです。ここではA-D問題で約65%、必須問題もきちんと解けていたので、初見の過去問でも合格ラインを超えることができました。この辺りから合格できると思えるようになりました。

本試では、必須問題78%、A-D問題で71%をとることができました。

必須問題が難しくて解いているときは少しヒヤヒヤしていましたが、結果を見ても今まで解いたどの過去問よりも低い点数でした。

A-D問題では今までで最も高い点数を出すことができたので嬉しかったです。周りの人に聞いても本番で一番高い点数を出した人が多かったです。

振り返ってみると、60%(模試)→65%(自分模試)→70%(本試)と徐々に点数が伸びていっているのが分かります。友人にも本番では模試よりも大幅に得点UPしていた人が多かったです。

模試の結果が芳しくなくても最後1ヶ月の追い込みで合格圏内に入ることができるので、気負わずにコツコツ勉強を続けることが大切だと思いました。

ちなみに本試の71%はあまり高くない点数だということが同級生にアンケートを取って分かりました笑7割後半や8割を叩き出している人もいたので。なのでそういう意味でも僕の勉強法が最適であるわけではないということだけ肝に銘じておいて下さい。

最後に

国試勉強は2ヶ月以上にわたります。最初の方は解けない問題が多くて不安に思ったり焦ったりすることもあるでしょう。ですがそれは、合格した他の多くの先輩方も同じように感じたことです。

今まで散々どのように勉強したかについて書いてきましたが、一番重要なことは途中で投げ出さない、そして最後まで諦めないことです。そう考えると国試期間中に自分のモチベやメンタルをいかにきちんとコントロールできるかが、何だかんだ一番大切なことなんだと思います。塞ぎがちな人はひとりでは気が滅入ることもあると思うので、大学で勉強したり、友人と定期的に会えるような環境にいると良いと思いました。

あとは体調管理も重要です。体調を崩して最後も追い込みができなかったり、本番でベストを出すことができなければ泣くに泣けません。そうならないためにも、国試期間中は徹夜などをせず、3食をきちんと食べて、十分な休みと睡眠をとることが大切だと思います。

この記事が獣医師国家試験を控える方々の参考に少しでもなれば幸いです。最後まで読んでいただきありがとうございました。

国試を終えた他の6年生に国試勉強についてのアンケートを取りました。その結果を以下の記事にまとめています。

僕の体験記だけでなく、他の人の意見も参考にすることでより万全な対策をすることができると思うのでぜひ参考にしてみて下さい!

獣医師国家試験 みんなの声と得点率