獣医師国家試験 みんなの声と得点率



獣医師国家試験を終えた6年生に国試勉強と模試と本試の得点率についてのアンケートを取りました。

多くの方の意見や得点を知って国試勉強の参考にしてください!!

国試勉強についてのアンケート

6年生に4つの項目についてアンケートを回答していただきました。アンケートに記載されていた文章をそのまま載せています。

長文を書いてくださった方もいましたが冒頭だけ載せています。「続きを読む」を押すと全文読めます。

また、4つの項目について、それぞれ上から順に同一の人の回答になるように並べています。

国試期間中やって良かったこと、他の人にオススメしたい勉強法。

▶︎ひたすら過去問とその周辺をやる。5年分やれば大体つかめる気がする。沢山とくよりも同じ問題を完璧に説明して解けるようになっとけば何とかなる気がする。

▶︎過去問ベースの勉強

▶︎とりあえず過去問を解いて、分からなかった問題とそれに付随するところをしっかり勉強する

▶︎私個人としては、自分のまとめノートが1番分かりやすく覚えやすかったので、良かったと感じています。が、それに時間を取られ過ぎてしまうのは本末転倒なので、綺麗に作ろうと頑張ってしまう方には向かないかもしれません。あくまで要点をざっと抑えるためだけのメモくらいの感覚で残していくことをお勧めします。

▶︎単語帳アプリ(wordholic)
過去問を解いて重要な知識を単語帳にする→ひたすら反復

▶︎過去問をたくさん解きましょう

▶︎年度別に解いていき、正解でない選択肢の答えが何を示しているのか、どう書き換えれば正解になるかを言えるようになればヨシ👉
5年分やれば6割はとれます。

▶︎ラジオ体操
友達と問題を出し合う

▶︎ただまとめノートを読んでも頭に入ってこないタイプなので、過去問を解いて該当箇所と周辺を読むことで頭に入りやすくした。結構出題範囲が被ったりするので各年過去問は2周はするべきと思った。モチベを上げるために自分の好きなものを机に並べていた。
基礎、応用、臨床の順で勉強したこと。

▶︎6年前以前の過去問を分野別で解く→国試1ヶ月前から直近6年分を年度別で解く


※分野別は、生理・薬理・公衆衛生・感染症など、他の分野にも関連の多い分野から解く
※解剖はクソ、1番最後に余裕があれば

※分野別を解いている期間も、定期的に同じ年度の過去問を解いてみる。答え合わせとパーセンテージ算出だけして、間違い直し・復習はしない。
わかりづらいと思うので例を…↓

ex) 分野別で感染症を解く→R1を解く(50%しか取れない)
→分野別で生理・薬理・生化を解く→R1を解く②(52%取れる)
→公衆衛生・細菌・ウイルスを解く→R2を解く(57%取れる!)
→病理・内科・外科を解く→R2を解く②(60%取れる!!)

やればやるほど得点率上がるので、モチベが上がりやすい。オススメ。分野別をずーっと解いていると途中でダレるので、こんな感じで途中にポコポコ年度別を挟んでモチベキープ。
同じ年度を解いても間違い直ししなければ、その年度の答えを覚えてしまうこともない。

▶︎薬理、生理、病態生理、解剖(主に内蔵)の基礎理解に役立ったのは メディックメディアの病気が見えるシリーズ。 白血病、リンパ腫などの勉強にも使えて良かった。何よりイメージ図が分かりやすいので心臓、腎臓、臨床が苦手で色々はっきりと分からないって人におすすめのテキストです。


余裕があって感染症が得意なら、動物の感染症は通しで読むなり簡単にまとめておいた方が良いと思う。今年も例年と同様にマイナーな感染症が出ていた。眼病も分かりやすくまとまったテキストが色々な会社から出版されているので、自分でまとめノートを作っておけば貴重な2ー3問を落とさずに済みます。
必須は9割、AーDが7割を目指してひたすら過去問を解いた。この科目は絶対に落とさないという自信のあるものが4-5個くらいあれば、2-3個くらいは捨てられると思います。全科目を網羅するのは悪手だと思う。

皆さんやはり過去問ベースで勉強していたようです。5〜6年分解く人が多いようでした。

国試期間中するべきでなかったこと、するべきでなかった勉強法。

▶︎過去問を見ずに勉強する。全てを忘れた状態で過去問に触れるのは勿体ない気がする、と最初は全く過去問を見ずにテキストなどで勉強していたが、これは無駄な訳では無いものの効率が悪すぎた(国試で聞かれる問題にはある程度傾向があるため)のでオススメできない。

▶︎科目ごとの深掘り

▶︎土日に勉強しなかったこと。少しでもいいから毎日勉強した方がいい

▶︎模試の復習をするくらいなら、新しい過去問を解いた方が有意義だと思いました。模試の復習は少し時間の無駄だったと感じています。模試の結果は本番の出来と全く関係ないので、一喜一憂する必要はありません。いくらでも巻き返せます。これは本当です。

▶︎(必須が難しかったので)A-D問題対策に目途が付いた段階で、法規や行動学など必須に出そうな範囲を過去問以上にやるべきだった。

▶︎なし

▶︎深掘りする勉強法。

▶︎勉強以外のことを考える

▶︎狭い範囲を深く勉強すると絶対に間に合わないので、特に解剖は過去問周辺だけに留めておくとコスパいいかも。

▶︎勉強時間を比べて罪悪感を感じすぎること。
誰々は今も勉強しているんだろうな、それに比べて自分は、、等

▶︎思い詰めること。意味なし。
とにかく人と話して気分転換しよう。


自分はふくろうの寝言は買ったが使わなかった。自分まとめと麻布カラーアトラスで十分。
教科書はあまり使わなかった。まとめ教材であやふや・分からない部分があれば戻る程度で良し。

▶︎気分にムラがあるので、出来ない日は1時間も勉強しなかったし、出来る日は1日中やっていた。きっと普通は計画を立てて勉強するものなんだと思います。


ずっと1人で過ごしていたせいで生活リズムが狂って試験直前まで昼夜逆転したのが辛かった。自業自得ではあるが孤独を感じながらプレッシャーと向かい合うのも辛かった。
1人での勉強が合っているならそれで良いが、せめて週に1回1時間程度でも良いから研究室やクラスの仲間と交流する時間はあった方が良かったと思う。それが難しければ中高の友人や家族などと連絡を。1人でずっといると煮詰まって良くない。

教科書などで必要以上に深く勉強するのは良くないみたいです。僕も「広く、適度に浅く」をモットーに国試勉強をしていました。また、他人と比較しないことや、身体だけでなく心の健康を保つことが大切みたいですね。

試験前日、当日の過ごし方など。

▶︎今更焦るのも嫌だったのでYouTubeを見たりホテルで寝て過ごしていた。

▶︎よく寝る!

▶︎友達とご飯を食べて、早く寝る

▶︎試験前日はひたすら必須を解き直しました。大丈夫、解けると思い込むための安心材料です。当日は自分で作ったまとめノートをひたすら見直しました。実地の日はアトラスなど写真をとにかく見まくりました。

▶︎無し

▶︎今までの復習と今まで支えてくれた家族とのコミュニーケーション

▶︎過去問を解き直した。

▶︎いつも通りでした

▶︎直前までにこれで落ちたら仕方ないくらいの気持ちになれるまで根を詰めて勉強したので当日はそれほど焦らなかった。仲良しの友達と同じホテルを取ってウーバーで夜ご飯を頼んで一緒に食べていた。

▶︎友達と知識の確認

▶︎前日は魚病を数時間で詰め込んだ後、今まで自分でまとめたノートを見直した。
1日目終了後は友達と話しながら、時事問題を画像と合わせて知識を詰め込んだ。

▶︎緊張と昼夜逆転で不眠症が再発して睡眠薬を持ってくれば良かったと後悔した。(試験で不眠やメンタルに影響が出やすい人は早めにかかりつけ医を持っておいた方が良い)。


また胃痛もあったので薬を携帯すれば良かったと思う。
前日も当日も、準備したスライドのパラ読み程度しか出来なかった。大して頭に入らないが、案外見ていたところが試験に出たりする。直前になって慌てて色んな資料を見ても良いことはない。

睡眠時間をしっかり確保することが大切みたいです。また、友達とご飯を食べるなどしてリラックスする人も多いようですね。僕も現地についてからは毎日友達とご飯を食べて気分を落ち着かせてました!!

国試期間全体を通して。また後輩への一言。

▶︎落ちても死なないです。死ぬと思っていると病んで死ぬので、ある程度気楽に過ごしてください。

▶︎ラストスパートで点数が伸びるので頑張って下さい!

▶︎体調に気をつける

▶︎私は、大丈夫だなどと言われれば言われるほど、受からないといけないというプレッシャーに感じてしまい、精神的にしんどかったです。
後輩には、あまり気負いすぎずに頑張って欲しいです。

▶︎無し

▶︎最後の学生イベントですので楽しんでください‼️

▶︎意外と模試から点数は上がります。

▶︎終わってしまえば一瞬でした
やるべきことを淡々とやるだけだと思います

▶︎今までのテスト期間の過ごし方や勉強法や自分のタイプがそれぞれあると思うので(私は1ヶ月以上前に詰めすぎると直前で無気力になる)、それに”広く浅く”を付け加えて勉強すればいいと思います。

▶︎GPA1.9でも一発で受かったので大丈夫。
舐めプした人が落ちるので、舐めプしないように。

▶︎卒論提出後から急に国試対策期間になるのでいつも以上に試験期間が長くてうんざりしたのが一番の印象。


一方で、苦手で敬遠していた科目も、勉強している内に面白く感じるので不思議だった。試験は大嫌いだけど、やっぱり勉強は好きだと思えた。ある意味勉強だけしていれば良い期間だったので、貴重な時間だったなと思う。(結局無駄に使ってしまったが)

国試はあくまで今までの確認テストと思いながら、最後の試験にもなるので上手くプレッシャーをかけつつ各々にとってベストな勉強が出来たら良いな。
目安としては試験1週間前に自分の中で仕上がった感覚があればきっと大丈夫です。
頑張れ!

国試を終えた6年生からエールをいただきました!後輩の皆さん頑張ってください!

ここまでは国試勉強に関するアンケート結果についてご紹介させていただきました。

次に模試と本試の得点率についてです。

模試と本試の得点率

みんながどれくらいの点数を取っていたかを知ることで、これから国試を控える人にとっては「本試で高得点とってる人も模試ではこれぐらいの点数だったから自分も大丈夫かも」と必要以上に不安を抱えないと思います。

逆に先輩よりも高い得点をとっている人はますます自信をつけることができます。

ちなみに模試は1月5日に行われ、本試は2月14,15日に行われました。

15人に回答していただいたので表形式でご紹介したいと思います。

次に何人がどれくらいの得点率であったか棒グラフでご紹介します。

表を見るとわかるように、15人中12人が1月に行われた模試でA-D問題において合格点に達していません

しかし本試では皆さんが合格点を余裕で超える点数を獲得していますし、中には7割後半をとる人までいました。

この結果より模試で合格ラインに達していなくてもその後1ヶ月で大幅に得点を上げることができるということが分かりました。

なので、この記事を読んでいる人の中で模試の結果が芳しくない人がいたとしても音を上げずに引き続き勉強に励んで下さい!!

最後に

僕自身、国試勉強をしている時に不安に思ったり、他の人や先輩が模試の段階でどれくらいの点数を取れているかに興味があったのでこの記事を作成するに至りました。

このような情報があると余計な心配をしたりせずに済むと思いますし、人によってはますます自信をつけることができると思いました。

国家試験を控えている後輩の皆さん頑張ってください!陰ながら応援しています!

最後まで読んでいただきありがとうございました。

僕自身の体験記は他の記事でまとめています!一個人の意見なので参考程度に読んでくださると嬉しいです。

獣医師国家試験の勉強ガイド 〜私はこうしていた〜