9/21,22(2020年)に「トビタテ!留学JAPAN」(以下トビタテ)の事後研修があり、ようやく留学に関わる全てのイベントが終了しました。
思い返すとトビタテとの付き合いは長くて、応募を決心したのは2017年の4月、大学2年生の時でした。
今回の記事では、留学計画の作成、トビタテの応募、審査、合格、事前研修、事後研修までの、およそ3年半にわたって関わってきたトビタテについて書いていきたいと思います!
トビタテの応募を考えている人には参考になると思いますし、最後に合格のためのちょっとしたアドバイスも書いてあるので是非最後までご覧ください!
トビタテ!留学JAPANとは?
2020年までに、大学生と高校生の留学生を倍増させるという目的で2013年より文部科学省により始められた官民協働の海外留学支援制度が「トビタテ!留学JAPAN」です。
大きく3つの特徴があります。
- インターンシップ、ボランティアなど学校以外での活動も支援の対象
- 留学計画を自分で作成
- 返済不要の奨学金
①については、留学と聞くと大学で単位取得や研究を目的としたものが思い浮かぶ方が多いと思いますが、トビタテでは学校だけでなく、NPO法人や会社などでの活動やフィールドワークも支援の対象となります。
②はとてもユニークだと思います。
留学生は海外で自分が興味のあることを学ぶにはどこで何をしたら良いかを考え、学生自身で留学計画を作成します。
確かに自分で考えて計画を作成するのは大変でしたが、自分の好きなことを好きな場所でできるのでこれ以上素晴らしいことは無いと思います。
③はとても手厚いです。
北米、欧州、中近東の場合毎月16万円。
アジア、中南米、アフリカの場合は毎月12万円。
大学などに留学する人は授業料として1年以上の場合60万円、それより短い場合は30万円。
これに加えて、留学準備金としてアジア地域の人は15万円、それ以外は25万円いただけます。
これらは全て返済不要です。
奨学金は、このプロジェクトの理念に共感してくださった一般企業から集められました。本当にありがたいことだと思います。
トビタテについてもっと詳しく知りたい方は以下の公式サイトをご覧ください。
https://tobitate.mext.go.jp/
スケジュール
以下のものは僕個人の留学の最初から最後までのスケジュールです。
留学計画の作成
- 留学のテーマ、期間を決める
- 受け入れ先を探し、アポをとる
- 断られてもあきらめずに探し続ける
留学を決心したのが2017年の4月で大学2年生が始まった時でした。
大学で講義を受けるというような一般的なものよりも、野生動物の保護を実際に経験できるような留学をしたいとその時から考えていました。
そんな留学に対してお金を払ってもらえる奨学金はあるのだろうかと色々調べていたらトビタテという制度があるのを知りました。
自分の目的に見合った奨学金が見つかり、その時は嬉しかったです。
トビタテで最初に素晴らしいと思ったことは、自分で留学の計画を作ることができるということです。
そのため自分の好きな国で、自分の好きなことを学ぶことができます。
自由度は非常に高いですが、その反面、自分で留学計画を作らなけばいけないのが最初の難関でした。
トビタテで留学に行くと決めてから色んなサイトを調べ始めました。
授業のない時はもちろん、授業の休み時間などにも”wildlife internship africa”、”internship bird”のようなワードでたくさん調べました。
もちろんサイトは英語だったので読むのにも時間がかかり、かなり骨が折れる作業でした。
この時自分は以下のようなことを念頭に受け入れ先を探していました。
- 様々な地域に行くこと
- 多くの種類の動物の保護に携われること
- 施設に宿舎が併設されており、他のインターン生と共同生活をできること
①はアジア、アフリカ、中米など色んな地域に行くことで、動物の保護だけでなく、海外の文化や人に接し、色んな経験ができると思ったからです。
実際4か国に留学に行ったことで多くの人に出会うことができ、色んな文化や食文化も経験することができました。
②は限られた動物を深く経験するのではなく、多くの動物の保護に携わることですこし経験は浅くなるかもしれませんが、その分見識を広げられるのでそっちの方が有意義だと考えたからです。
他の留学生の話を聞いていると現地で一人暮らしをしている人も多いですが、③ は自分にとってかなり重要でした。
その理由は他のインターン生と共同生活をすることでコミュニケーションをとる機会が多くなるからです。
自分は共同生活をすることで常に話し相手がいて、友達が増えたのはもちろん、朝から晩まで英語を話していたので英語力がとても上がりました。
加えて、一緒に生活する中で異文化交流も多くできたと思います。
このような基準があったので、良い施設が見つかってもそこが自分の基準に合わないところもあり、本当にたくさん調べました。
目途がたったのは2017年の7月、2年生の期末テスト1か月まえくらいのことでした。
そこから色んなところにメールを送りましたが、断られることもあればメールの返信がないこともしばしばありました。
返信が返ってきた施設の中から受け入れ可能というところがありました。
しかし、ここで苦労したのが「申し込みが早すぎる」ということでした。
確かに実際に現地に行く2年前に申し込む人はほとんどいないでしょう。
ですがトビタテに申し込むにあたり留学計画をしっかりと立てなければいけなかったので、その旨を説明して何とか理解してもらえました。
留学計画が一歩前進した気持ちがしてとても嬉しかったです。
受け入れ先によってはCV(履歴書)や指定の書式での書類の提出を求められたので、それらの書類作成が始まります。
といっても英語での作成なので自分一人で行うことができませんでした。
そこである程度自分で作ってから大学のネイティブの先生に連絡を取り、添削をしてもらいました。
先生はとても親身に相談に乗ってくださりそのおかげもあり、良い書類を作ることができました。
夏休みに入りそれらの受け入れ先に書類を送り始めました。
夏休みを終えたころには、フィリピンの語学学校、タイの施設の受け入れが確定しており、南アフリカの水鳥の施設ではやり取りが続いていました
この南アフリカの施設は6か月で応募し、CVも自分で作り大学の在籍証明書も送ったりしていていてかなり手続きが大変だった記憶があります。
何回かメールのやり取りを行い、10月にSkypeで面談をすることになります。
しかし、その後全く連絡が取れなくなりました。
メールを何度も送り、facebookのページもあったのでそこにもダイレクトメッセージを送ったりしました。
わずかな希望を持って、11月いっぱい待ってみましたが結局音信不通になってしまいます。
留学計画の6か月にぽっかり穴が開いてしまいました。
それからはその穴を埋めるためにかなり苦労しました。
また色んなサイトを調べてケニアとベリーズの受け入れ先をなんとか見つけることができました。
このようにして何とか2017年中に留学計画を作り上げることができました。
一次審査の書類作成
- 作成する書類は「留学計画書」と「自由記述書」の2種類
- 留学の目的と現地で何をしたいのかを明確に書く
- 他の人に目を通してもらいコメントをもらう
学内エントリーの締め切りが2018年1/19でした。
これは大学側に「トビタテに応募します」というのを伝えるようなものです。
自分の家庭の情報や、経済状況の書類を提出するだけだったので何事もなく容易に終わりました。
次に一次審査の書類の作成が始まりました。
締め切りが2/10だったので1か月間ほど期間がありました。
留学計画を作り終えた時点でかなりエネルギー使っていたため疲れていましたが、まだまだ道のりは長いです。
トビタテに申し込むのは大変なのです。
書類には「留学計画書」と「自由記述書」の2種類ありました。
「留学計画書」は様式が決まっていたので、文章を考えるだけでした。
一方で、「自由記述書」ではA4の裏表と書く内容が決まっているだけで、それ以外は自分の裁量で書くものでした。
これは文の長さはもちろんのこと、デザインやイラストまでも自分で考えなくてはならなかったため、非常に時間をかけて作成しました。
文章は誰かに見てもらいアドバイスをもらうことが大切です。
自分の場合は先輩のトビタテ生2人と大学の先生2人の合計4人に添削していただきました。
どなたもお忙しい方でしたが、親身になってアドバイスをして下さりました。
2月はテストも控えていたこともあって勉強もしなければならず、加えて12月から所属していたサークルの代表を務めてもいたので、トビタテに割ける時間を見つけるのに苦労しました。
ですが、何とか作り上げることができ、締め切りである2/10に余裕をもって提出することができました。
提出が終わってからはテストが続いてあったため、春休みになるまではトビタテ関連のことは特に何もしなかったです。
面接の準備
- 発表に使うスライドを作成
- 個人面接とGDの2通りの発表練習
- Q&Aリストの作成
2年生も終わり春休みに入りました。
書類審査の結果はまだ分かりません。
しかし、結果が分かるのが4月末でそれは二次審査である面接の3週間ほど前なのです。
結果が分かってから面接の準備をしては遅いと思い、春休み中から面接の準備を始めました。
二次審査は個人面接とグループディスカッション(GD)の2つのパートに分かれていました。
個人面接は20分で、トビタテの支援企業の人事さんと一対一での面接です。
ネットで調べると多くの人が8分間ぐらい自分の留学計画を説明したとの情報を得ることができました。
GDは70分で、その中で4分で自分の留学計画を説明する必要がありました。
つまり、8分と4分の2種類のプレゼンを練習しなければなりませんでした。
そこで春休みにはまず初めに、プレゼンで使用するスライドづくりを始めます。
スライドの見易さは合否にも直結すると思いかなり力を入れて作成しました。
その後、8分用の中からどれを4分用に使用するかを選び、それぞれの長さで原稿も作成しました。
以上のところまで春休み中に行いました。
春休みがあけてからは、書類を作った時にアドバイスをもらった先輩や先生にスライドのチェックをお願いしに行きました。
この時点でまだ一次審査の結果が出ておらず、仮に落ちていたら自分が費やした時間が水の泡になるのは当然である上に、先生方に無駄な時間をとらせてしまうことになったので気が進みませんでしたが、お願いすると快く引き受けていただいたので嬉しかったです。
4月は授業が始まり、部活の新入生の勧誘などもあったためかなり多忙でしたが、何とか4月中にスライドが完成し、原稿もほとんど出来上がっていました。
そして4/23日に大学の担当者さんから一次審査を通過したとのメールがありました。
この時は当然嬉しかったですが、ここで気を緩めて二次審査で不合格になっては元も子もないと思い、気を引き締め直しました
それからは発表練習に力を入れ、個人面接で聞かれそうなQ&Aリストを作成し始めます。
まずは一人で時間内に発表を終えることができるように練習しました。
その次は人に見てもらって練習しました。
実は留学を計画しているのは家族と数人の先輩と大学の先生以外に話していなかったので、友人に頼むことができず練習を見てもらう人を探すのが大変でしたが、またしても先輩に協力していただきました。
友達に一切留学について話していなかったのは、留学に行くと言ってトビタテに落ちたら恥ずかしい思いをすると思っていたからです笑
アドバイスをもらい、発表をより良くし、時計を見なくても時間内に終わらせることができるように練習しました。
また作成したスライドはパソコンやタブレットでは本番で見づらいと思ったので、A3の紙に印刷し、その上ラミネート加工をしました。
二次審査を受けに東京へ
- 審査は「個人面接」と「GD」
- 自分の留学のテーマについては誰よりも詳しくなる
- 積極的にディスカッションに参加する
二次審査は2019年5/13(日)東京の文部科学省で行われました。
北海道からは当日に出ては間に合わないので、前日入りし友達の家に泊まらさせていただきました。
集合時間は13:15だったので13時ごろに到着しました。
文科省の中に入るとまず受付を済ませ、他の学生たちも大勢いる待合室に通されました。
スタッフの方が来て、後で同じグループになるかもしれないから他の学生と話しておいた方がいいと言われたので、みんなざっくばらんに話しており、僕も隣に座っていた方と面接が始まるまでお話していました。
しばらくしたら面接会場に通されました。
個人面接(20分)
そこは大きなホールのような場所で机が一定間隔でたくさん並んでおり、その間はパーテーションで区切られていました。
僕の面接官は眼鏡をかけた中年の男性でした。
面接が始まってすぐに問題が生じます。
面接官に留学計画を3分で説明して欲しいと言われたのです。
上でも書いたように、ネット上の色んな方の情報をもとに8分で説明するものだと思い、その長さで練習してきて資料も作ってきたので、頭から水を掛けられたような気分になりました。
口頭だけで留学計画について説明したのですがかなりグダグダになってしまいました。
折角用意してきた資料は膝の上に置いたまま最後まで使わずとても悔しい思いをしました。
その後は、面接官から質問をされました。
すべては覚えていませんが以下のようなことを聞かれました。
- トキに関すること
- 今までの海外経験は?
- 留学先にこれらの国を選んだ理由は?
- 数ある奨学金制度からトビタテを選んだ理由は?
- トビタテに落ちても留学行く?
- 家族は留学について何と言っている?
- 獣医学部ってどんなことを勉強しているの?
- 獣医はどういうところに就職するの?
ほとんどの質問は対策をしており、答えを用意していたのですらすらと答えられたと思います。
トキに関してもかなり突っ込んだ質問をされたと思います。
しかしそれは見越してあり、前々からトキに関する勉強をしてきたのでしっかりと受け答えすることができました。
自分の留学のテーマに関することはしっかりと頭にいれてから面接に行った方がいいと思います。
ちゃんと答えられなければ「この子のこの問題に対する意識はこの程度か…」と思われかねません。
質問にはうまく答えられましたが、最初の留学計画の説明が思うようにできなかったせいで、面接後はかなり落ち込んでいました。
その後グループディスカッション(GD)の会場へと移動します。
グループ審査(70分)
受付をした際に、GDの班を伝えられたので、その数字が書いてあるテーブルに移動しました。
1グループ5,6人でそれに加えて審査員が1人ずつ各班にいました。
GDが始まるまでに時間があったのでまた話していました。
トビタテでは積極性が重視されるのでこの空き時間の会話にも積極的に参加するようにしました。
そしていよいよGDが始まります。
といっても最初はグループのメンバーの自己紹介と留学計画の発表から始まりました。
それぞれ4分ずつ時間が与えられ、計画を発表しその後2分程度質問の時間が設けられました。
他の人の話を聞いている間は、名前はもちろんのこと留学計画について簡単なメモをとっていました。
それが終わるとGDが始まります。
すべての班に同じお題が与えられ、一定時間話して考えをまとめて最後に代表者が他の班の人たちに向かって発表するという形式でした。
話し合った時間は15分程度だったと思います。肝心のテーマは残念ながら覚えていません…
各班に1人ついている面接官が話し合いの様子を観察しているので積極的に発言するようにしました。
他のメンバーも素晴らしい意見をたくさん言ってくれて、自己主張が激しい人もおらずいい人ばかりでした。
最後の考えもばっちりまとまりましたし、発表もうまくいったのでまずまずの手ごたえを感じました。
最後に事務連絡が少しあって15時半ぐらいに解散しました。
本当は東京にもう1泊してゆっくり北海道に帰りたかったのですが、次の日の1限からじゅぎょうがあったため、そのまま空港に行き北海道に帰りました。
新千歳空港に着いたのが7時ごろで、そこから車を4時間ほど運転し家に着いたのは11時頃でした。
合格、そして留学準備
- 受け入れ先に合格したことを伝える
- ワクチン、ビザの確認
- 休学や引っ越しの準備
二次審査が終わってからはドキドキした日々が続きました。
合格通知が来たのは、二次審査からおよそ1か月後の6/18。
大学の留学担当者さんからのメールで知りました。
留学先を探し始めたのが前年の4月で1年以上トビタテに費やしていたので、合格を知ったときはとても嬉しかったです。
しかしここからも大変です。
ワクチンやビザの準備をする必要がありました。
留学で行く国々では日本では流行していない感染症なども多く流行している地域であったのでワクチンを打つ必要があったのです。
接種したワクチンは以下の5種類です。
- A型肝炎
- B型肝炎
- 破傷風
- 黄熱
- 狂犬病
ほとんど今住んでいる地域にある病院で受けることができました。
しかし、黄熱のみは北海道内では新千歳空港でしか接種することができないうえに、接種できる日も決まってとのことでした。
なので、授業を休み10月の平日の火曜日に大学を休んで新千歳空港に行きました。
黄熱と破傷風は1回のみ、A型・B型肝炎と狂犬病は3回接種する必要があります。
狂犬病以外は全て接種を完了することができました。
狂犬病は2回目と3回目を6か月空けなくてはいけなかったので出国に間に合いませんでした。
後日分かった話でなのですが、狂犬病は海外で受ければ日本の4分の1程度の値段でしかも1か月で摂取が終わります。
さらに国産のワクチンは海外産のものと互換性が無いため、海外では3回目を打つことができないうえに、万が一咬まれた場合は、ワクチンを接種していない人と同じ処置をしなければならないので、国産ワクチンを受ける意味は皆無なのです。
それについては他の記事で紹介したので、摂取を考えている人はそちらを参考にしてください。
ワクチン以外にビザについて調べる必要がありました。
フィリピン、ケニア、ベリーズは3か月以内であればビザが要らないとのことだったので特に何もしませんでした。
しかし、タイはビザが必要でした。
最初は国内で申し込もうと思ったのですが、タイに行く前にフィリピンに3か月滞在するので出国前に国内で取得したら有効期限が切れてしまうということが分かりました。
そこでフィリピンで取得するか、日本に一時帰国して取得するか迷いましたがフィリピンで取得することにしました。
しかしそれにはタイ側からの書類が必要であったので、日本にいるときにタイの受け入れ先にメールを送り、書類を郵送してもらいました。
タイのビザの取得についても他の記事で紹介してあるのでそちらを参考にしてください。
他にも、大学を休学することになるのでその手続きと、1年家から離れるので引越しもしなければなりません。
このように留学が決まってからも色々調べたりして、かなり時間を使いました。
事前研修
- 事前課題にはしっかり取り組む
- かなりのハードスケジュール
- 他のトビタテ生との交流を楽しむ
トビタテで留学に行くためには「事前研修」と「事後研修」の参加が必須です。
事前研修は12/1,2と2日間にわたって行われました。
それに際して、課題も出されていたので1か月前から課題に取り組んでおり、それも持っていきました。
この課題が結構なボリュームがあり、大変でした。
事前研修は初日は9:00~21:00、2日目は8:45~17:30のかなり濃密なスケジュールでした。
遅刻は許されませんでしたが、夜の21時に終わり、次の日の朝8:45に集めさせられるのは非常にしんどかったです…
研修は50人ほどで行い、以下のようなことを行いました。
- 留学計画のシェア
- 自分の軸の明確化
- プロジェクトの趣旨の理解
- YGLとのディスカッション
- 日本の理解
- 留学計画の改善
- 渡航前準備の検討
- 安全対策
YGLとは「ヤンググローバルリーダー」の略で、毎年100~150名世界中から選出される40歳以下で選出された世界のリーダーたちのことです。
事前研修には3人も来て下さり、お話を聞いて質問をさせていただきました。
研修はグループに分かれて行ったのですが、そのほとんどが話し合いであったため、とても疲れました…
しかし、同時に非常に自分のためになったとも思いました。
研修に参加する前は「2日間で何が変わるんだ」と少し斜めに構えていましたが、研修の中身は非常に考えられており自分の知らなかった多くのことや新たな考え方を学ぶことができました。
研修に参加して1番良かったと思ったのは他のトビタテ生との交流です。
個性的であったり、情熱を持っている同世代の学生たちと2日間みっちり話し合うというのは僕にとって非常に刺激的なことでした。
留学中
ここまでたどり着くのに非常に長い道のりでしたが、やっと留学に行けました!笑
留学に行くまでに色んな困難があったので、留学に行く前からすでに達成感を少し感じていました笑
もちろん「やっと行ける!」という気持ちの方が強かったですが。
留学中は、毎月受け入れ先の担当者の署名が入った受け入れ先の在籍証明書をメールで送る必要がありましたが、それ以外に月次報告などの提出はなく、トビタテ関係の作業はほとんどありませんでした。
せっかく海外にいるのに報告書などの作成に時間をとられては少しもったいないきがしますからね。
報告書は帰国後に書くことになっていました。
報告書などを作成しなかった分、余計なことに時間を取られず自分の活動に専念することができたと思います。
留学中の活動については他の記事で書いていあるのでそちらをご覧ください!
留学について事後研修
もともとは留学から帰ってきた2020年の3月に事後研修が予定されていました。
しかしコロナの影響で延期となり、2020年の9月に2日間にわたりオンラインで行われました。
事後研修では以下のようなことを行いました。
- 留学中の活動の共有
- 自分の留学を1分や30秒で上手に伝える練習
- トビタテのコミュニティを今後どのように活用していくか
両日とも10時から17時まであり、対面ではありませんでしたが他のトビタテ生とまた話し合う機会がたくさん設けられました。
自分の留学を共有するパートでは、他のトビタテ生がどんな留学をしてきたのか知ることができてとても楽しかったです。
自分の留学を手短に伝える練習はとても自分のためになったと感じました。
なぜなら帰国してから自分の留学を人に放す場面が多々あるのですが、毎度のこと話すことをその場で考えてしまいグダグダになってしまうからです。
この練習をすることで、要点だけを簡潔に伝えることができるようになりました。
対面で行えなかったのは残念でしたが、東京に行く手間とお金が省けたので少し嬉しかったです笑
未来のトビタテ生にアドバイス
最後に、トビタテの応募を考えている人に少しアドバイスをしたいと思います。
あくまで僕個人の考えていることなので、参考程度にしてください。
すでにご存知の通り、トビタテに合格するには「留学計画の作成」「一次審査(書類選考)」「二次審査(面接)」の3つの関門があります。
これらを乗り越えなければトビタテに合格することはできません。
この中で最も重要で力を入れるべきなのは「留学計画の作成」だと僕は思っています。
留学計画がちゃんとしたものでないと、書類をいくら頑張って作っても、面接を完璧にこなしても合格はしないと思います。
僕の場合は書類の作成2か月、面接練習(資料作りも含む)に2か月かけましたが、留学計画の作成には8か月も要しました。
トビタテに合格するにあたり最も重要なものは「熱意」だとよく言われています。
自分が留学にどれほど行きたいかを審査する側に伝えなければいけません。
この「熱意」を伝えるためには、書類を一生懸命に書き、面接で自分の夢を情熱的に語ることが大切だと多くの人が考えていると思います。
つまり「一次審査(書類選考)」と「二次審査(面接)」の2カ所でしか「熱意」は見られていないと考えがちです。
しかし僕は「留学計画」でも熱意は見られていると思っています。
二次審査のGPで面接官の人が「この留学計画作のとても大変だった思うけど、どうしてそんなに頑張れたの?」と聞いて下さりました。
その時に留学計画それ自体でも熱意が審査されているのでは、と感じました。
実際僕自身の留学計画は、4か国・4つの受け入れ先であったため受け入れ先が一つの人と比べると留学計画を立てるのに大変苦労しました。
保護施設のインターンの申し込みではCV(英語の履歴書)を書いたり、もちろんメールのやり取りも英語でした。
もちろんトビタテに応募する多くの人がこのように留学計画を作っていると思っています。
しかし中には海外の日本人が運営している企業でのインターンだったり在籍する大学の交換留学を利用している人もいます。
話は少しそれますが、事前研修で事務局の方がトビタテ側は大学の交換留学だけの計画をあまり快く思っていないという旨の発言をしていました。
確かに交換留学であれば大学を通すだけで比較的簡単に留学計画を作ることができます。
もちろんGPAなどを日ごろから高いレベルで維持したり、TOEFLで高得点を取るのは大変だといわれるかもしれませんが、ここではあくまでも受け入れ先を決めるという点から比較しています。
交換留学が悪いとは全く思っていません。
ただ、トビタテは主体的になって行動する人を応援するプロジェクトなので、交換留学のような既成のシステムを使う留学には「う~ん」となるのではないでしょうか。
繰り返しになりますが、トビタテ側は留学計画を作る段階からどれだけ積極的に頑張っているのかも見ています。
そして書類の内容や、面接の良し悪しよりも留学計画が合否に一番関わってくるのではないかと僕は考えています。
トビタテの応募を考えている人は、是非留学計画から全力で取り組んでみてください!
トビタテでの留学を考えている人にとって少しでもリアルな声を届けることができたのであれば嬉しい限りです。
またこの記事を読んで、「トビタテで留学したい!」と思う人が増えてくれたら喜ばしいですね。
こんな素晴らしいプロジェクトを利用しないのはもったいないです。
機会があれば是非チャレンジしてみてください。
トビタテのおかげで本当に貴重な経験ができ、成長できました。
もしトビタテ事務局の方や、トビタテに協賛してくださった企業の方がこの記事をご覧になっていたら、ここでお礼を申し上げたいと思います。
本当にありがとうございました。