8/12 知床連山縦走1日目
登山記録について書いていく前に、知床連山の縦走コースについて簡単に説明したいと思います。
行程は以下の通りでした。
岩尾別温泉→羅臼平→羅臼岳→羅臼平→三ツ峰キャンプ地(ここでテント泊)→オッカバケ岳→二ッ池→南岳→知円別岳→新噴火口→硫黄山→硫黄山登山口
※時間が足りず硫黄山の山頂アタックは諦めました
総距離は20.6kmで、累積標高差が上り2352m、下り2322mでした。
岩尾別温泉〜羅臼平
この日は4時に起床。
キャンプ場を5時に出て、6時くらいから登り始める予定でしたが、飲み水の準備などに時間がかかってしまい、キャンプ場を出るのが6時ごろになってしまいました。
その後、登山口である木下小屋に向かい、結局登り始めたのが6:50ごろになってしまいました。
登り始めるとすぐに小雨が降り出しました。
天気予報では午前中に雨が降るかもしれないとの予報で雨が強くなることを心配していましたが、すぐに止んで安心しました。
順調に進んでいき、2時間経過したところで「弥三吉水」に到着。冷たい水が流れていましたが、飲み水はこの時点では十分にあったため給水しませんでした。
登山地図で確認すると以下のようになります。
登りはじめの木下小屋の標高がおよそ230mで、弥三吉水はおよそ800mだったので既にかなり登っています。
その後は、傾斜は緩やかだけど松林が鬱陶しかった「極楽平」を抜け、勾配が急な「仙人坂」を登り切って、「大沢」に到着します。
「大沢」は下の写真からも分かるようにかなり急で、その上岩場であったため登るのに非常に苦労しました。
「大沢」を登り切ってしばらく歩くと、「羅臼平」に到着します。到着したのが12時ちょうどであったため、登山開始から4時間経過していました。
羅臼平はテント場として指定されており、フードロッカーも設置されています。
またこの場所は、羅臼岳に向かう道と三ッ峰(硫黄山への縦走コース)に向かう道の分岐点でもあります。
羅臼平〜羅臼岳
羅臼平を出発し、羅臼岳の山頂に向かいました。
最初はかなり平坦で歩きやすい道でしたが、途中からガレ場をずっと登り続けることになり、結構しんどかったです。
先に降りてきた人たちの話を聞くと風が強く飛ばされないか心配だったとのことでちょっと不安でしたが、幸い僕たちが登るときには風は弱く安心して登ることができました。
羅臼平を出発して50分ほどで山頂に到着しました。羅臼平の標高が1350mで羅臼岳の山頂が1660mなので、この短時間に300mも登ったことになります。
僕たちが到着した時点で、すでに5~6名ほどの人が休んでいました。
あいにく、山頂付近には雲が立ち込めており、友人たちと相談して15分だけ山頂で待つことにしました。
一瞬だけ雲が一部晴れた時があり、その時の眺めはとてもきれいでした。
完全に雲が晴れることはありませんでしたが、時間が押していたため羅臼平に戻ることにしました。
下りは登りほど時間はかからず、40分ほどで羅臼平まで戻ることができました。
下りながら見る景色もきれいでした。
羅臼平〜三ツ峰テン場
羅臼平を出発したのが大体14:30でした。
本来の予定ではこの後「三ツ峰」「サシルイ岳」「オッカバケ岳」の3つの山を越えて、「二ツ池」という場所でテント泊をすることになっていましたが、かなり遅れてしまっていたので「三ツ峰」を越えたテント場でこの日は泊まることにしました。
三ツ峰までの道は勾配が緩やかで、疲れることなく移動することができました。
テン場に着いたのが16時前でした。
すでに3張のテントが設営されており、3名の方がいらっしゃいました。
話を聞くと、うち2名はペアで登っており翌日僕たちと同じ縦走ルートを行く予定で、残りの1名の方は来た道を戻り、岩尾別温泉の登山口から下山する予定でした。
到着するとすぐにテントを設営し、フードロッカーの場所を確認しました。
そして沢というか、水がチョロチョロ流れているところがテン場のすぐ目の前にあったのでそこの水を使って夕ご飯をみんなで食べました。
食事が終わったら、その沢の水を煮沸&濾過して次の日の飲み水の準備をしました。
18時ごろから夕焼けが次第に綺麗に見えるようになってきました。
知床から見る夕日は最高でした。
次の日は4時出発で3時起床の予定でした。
なぜこんなに早く出発する必要があったかというと、17:30までに下山しなければならなかったからです。
というのも、下山口に自分達の車は無いため下山後はシャトルバスにて知床自然センターまで移動後、車のあるところまでタクシーで行く予定でした。
そのシャトルバスの最終便が17:30であったため、何としてもそのタイムリミットまでに下山する必要がありました。
太陽が沈むと何もできなくなってしまうので20時ぐらいには就寝しました。