少し前の話になりますが、2022年2月にTOEFLを受験しました。
受験している人があまり多くないテストだと思うので、どのように勉強したかや、当日の流れなどについて文章に書き留めておこうと思いました。
TOEFL受験を考えている方や、英語の勉強法に悩んでいる方の参考に少しでもなれば幸いです。
(参考書の写真をクリックするとAmazonのページに移動します)
TOEFLとは?
まず初めにTOEFLについて説明したいと思います。トーイック(TOEIC)ではありません。トーフルです。
TOEFLを運営するETSのサイトの説明を意訳すると以下のようになります。
TOEFLは大学で用いられるレベルの英語を理解し運用できるかを測定するテストです。アカデミックな英語においてのリーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの4技能を評価するものです。
4技能のテストであること、英語の内容がアカデミックであること、などの点で多くの方がよく知っている”TOEIC”とは異なります。
自分なりに両者の違いを表にまとめてみました。
TOEIC(L&R) | TOEFL | |
---|---|---|
評価項目 | リーディング、リスニング | リーディング、リスニング、スピーキング、ライティング |
英語の内容 | 日常英語 | アカデミックな英語 |
主な受験目的 | 就活? | 米国大学進学 |
日本での受験者数 | 約210万人 | 約8万人 |
世界での受験者数 | 約700万人 | 約230万人 |
受験料 | 7,810円 | US$245(約32,000円) |
テストの形式 | マークシート | パソコン上 |
上の表の受験者数は、「TOEICの日本での受験者数」以外は公式から持ってきた数字ではないので参考程度にしかなりませんが、両者のおおまかな違いを把握するのには十分でしょう。
これを見ると日本での受験者数がTOEICとTOEFLで大きく違うことが分かりますね。
TOEICに関して言えば世界の受験者数のおよそ3分の1を日本人が占めていることが分かります。150以上の国でテストは実施されているのにも関わらずです。
「TOEICは日本でしか重視されない」とはよく言われますが、あながち間違っていないかもしれませんね、、
また、TOEFLは受験費用が非常に高いです。
これはスピーキングとリーディングを人が採点していることが大きな理由として考えられます。
1回につき、3万円も必要なので学生の身分ではあまり気軽に受けることができません。円安の現在の状況ではさらに高くなりますね、、、
ちなみに、TOEFLには以下の5種類があります。
①TOEFL iBT
②TOEFL Essentials
③TOEFL Primary
④TOEFL Junior
⑤TOEFL ITP
TOEFLといったら普通はiBT形式のことで、米国大学進学でもこの点数が求められます。僕もこれを受験しました。
Primaryは8歳以上が対象、Juniorは11歳以上が対象なようです。ITPは団体向けの試験で、スピーキングがなく、試験時間も短く、難易度も低いようです。
Essentialsは2021年8月から開始された新しいテストの様です。公式ページでは以下のように説明されています。
TOEFLプログラムのエグゼクティブ・ディレクターであるスリカント・ゴパルは、「TOEFL iBTテストは、国際的な入学試験の分野でゴールド スタンダードとしての地位を確立していますが、革新的で汎用性の高いTOEFL Essentialsテストでポートフォリオを拡大し、受験生が自分の試験スタイルや好みに合ったTOEFLテストを選択できるようにします。TOEFL EssentialsテストもTOEFL iBTテストも、学生が目指す場所に行くために役立つテストであり、TOEFLの伝統である質の高さと公正さを継続し、世界中の学生の教育の旅路を支援できることをうれしく思います。」と述べています。
TOEFLテスト日本事務局プレスリリース「TOEFL® Essentials™テストのご紹介 – 世界最先端の英語力判定テスト」
Essentialテストは4技能を測定すると言う点ではiBTと変わりませんが、英語の内容がアカデミック50%+一般英語50%で、より日常で使用される英語の能力を測定できる試験になっているようです。
試験時間も1~1.5時間で、料金も半額程度です。運営会社であるETSがより多くの受験者を見込んで設定した試験なのではないでしょうか。
日本でも普及するといいですね!
TOEFL受験の理由
このように日本での受験者数が少なく、受験費用が高いTOEFLをなぜ受けようと思ったのでしょうか。
理由は主に2つありました。
1つ目は、スピーキングとライティングの能力を測定したかったからです。
TOEICで高得点をとったとしても「じゃあ実際に英語を話せたり、書けたりするの?」と言われたら証明できるものがありませんでした。TOEFLを受験することで、自分の4技能の英語力を客観的に示せるようになりました。
2つ目は、海外でも通用する英語の試験を受けたかったからです。
上でも述べたようにTOEICは日本ではメジャーですが海外ではあまり重視されていません。そのため、海外の仕事などに将来応募する際にTOEICのスコアでは英語力を証明するには不十分だと思いました。
その点、TOEFLやIELTSはいろんな国の人が受験しており、世界中で認知度が高いので、安心して履歴書などに書けると思いました。
英検でも4技能を測定することができますが、このような理由で受験していません。
TOEFLのテスト形式
次にTOEFLのテスト形式についてです。
先にもお伝えしたようにこの試験はリーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの4技能が測定され、2時間半から3時間要します。
下の画像をご覧ください。これは公式によるテストの流れについてです。
リーディング
最初はリーディングです。3つまたは4つの文章が出され、1つの文章につき問題が10問出題されます。
「3つまたは4つ」と言いましたが、なぜこのような違いが生じるのでしょうか。
それは4つの文章が出題された場合、1つの文章はダミー問題だからです。ダミー問題は採点されず、結果には影響を与えないのですが、受験者からするとどれがダミーであるかはわからないので、全て本気で解かなければなりません。
リスニングでもダミー問題が出題されますが、両方で出題されることはありません。
この問題数の違いによって、解答時間にも54-72分と差が生じます。いずれにしても1つの文章あたりの解答時間は18分です。
文章のテーマは、歴史、人文、科学など幅広い分野から出ますが、どれもアカデミックな文章となっています。
最後の問題以外は、該当の段落を読めば解答できるものなので、最初に全ての文章を通して読む必要はないと思います。
リスニング
次にリスニングです。リスニングにもダミー問題が出題されることがあります。
問題の内容は「会話」と「講義」に分けられます。
「会話」の方は、学生同士または、先生と学生の会話が多いです。
「講義」では、基本的に先生が一方的に話し続けますが、途中で生徒が発言をすることもあります。
「会話」の方が問題数が少なく、難易度も易しいと感じました。一方で「講義」の方は聞きなれない単語も多く、苦労しました。
リーディングとリスニングが終わると、10分間の休憩ののち、スピーキングが始まります。
スピーキング
スピーキングは、4つの大問から構成されます。
1つ目は、お題が出されてそれに対して自分の意見を述べる問題です。15秒の準備時間が与えられ、45秒以内に回答します。これはアイデアさえ浮かべば、好きなように回答できるので一番楽でした。
例えば「子供は田舎で育てるべきか、それとも都会で育てるべきか」、「大学1年生から専門的な科目を勉強するべきか、それとも一般教養のみを勉強するべきか」などのようなお題があります。
2つ目、まず初めに短い文章を読みます(45秒程度)。その次に、その文章に関しての2人の会話を聞き、どちらか片方の人物の意見をまとめます。準備時間は30秒、回答時間は60秒です。
3つ目も初めに短い文章を読みます(45秒程度)。次に、それに関して教授が語るので、その内容をまとめて英語で話すという形式です。これも準備時間は30秒、回答時間は60秒です。
最後の4つ目の課題は、文章はなく、講義の一部を聞きそれに関する問題に回答するものです。
例えば講義がお金に関するものだったら、「講義で話されていた要点と例を交えて、お金の定義について2つ述べなさい」や、講義が子どもの発育に関するものだったら、「講義で話されていた要点と例を交えて、アートを学ぶことが子どもの発育に与える影響について述べなさい」のような問題が出題されます。準備時間は若干短くなり20秒、回答時間は60秒です。
4つ目の課題は、音声の時間が長いのにも関わらず、準備時間が短いので、一番苦手な問題でした。
ライティング
最後はライティングです。リーディング、リスニング、スピーキングを終え、一番疲れているタイミングでライティングなので、本当にしんどいです。
ライティングは”integrated task”と”independent task”の2つがあります。
integreted taskは、まず300語程度の文章を3分の制限時間で読みます。その後、その文章に関する講義の一部を聞き、文章と講義の両方の情報を150-225語程度の英文にまとめます。制限時間は20分です。
その次のindependent taskでは、お題を出されてそれに関するエッセイを最低300字程度で書きます。
テーマとしては、「親から早く独立したいと思う若者がいる一方で、家族とできるだけ長い間住んでいたいと思う若者もいるがどちらがいいと思うか。」「若者は高齢の人より日々の生活を楽しみながら生きていると思う意見に賛成か反対か。」このようなお題でエッセイを書きます。
作文の経験に乏しい僕のような人は日本語でも書くのに苦労しそうなんですよね。
ライティングが終わると晴れて全ての試験が終了です。とにかく長くて、休憩も10分しかないのでとても疲れます。
また、点数は1技能につき30点満点で、計120点満点です。
TOEFLの対策
次からTOEFLに向けてどのような勉強をしたかについて分野ごとに書いていきたいと思います。
単語
留学前・留学中に使い込んだDUO3.0はほぼ完璧に覚えていますが、TOEFLの実際の問題を見てみるとそれだけでは不十分だということが分かりました。そのため、新たな単語帳を始めることに。
ネットで調べてみると、「TOEFLテスト英単語3800」というものが最も人気そうだったのでこれを購入しました。この単語帳はチャプター4まであるのですが、あまりモチベーションが湧かずにチャプター3を途中までしか覚えていない段階で本番を迎えてしましました。
amazonのレビューを見てみると、肯定的な意見も多いのですが同時に否定的な意見も一定数あります。
他の方がおっしゃているように、同じ言葉の形容詞と名詞の違いなのに違うチャプターに掲載されていたり、単語の順番に脈絡がなく単語が羅列されているに過ぎないと思うことは多々ありました。(一応、別冊で「分野別単語リスト」なんてものも付いていますが使ったことはありません)
ですが、TOEFLによく出てくる単語は網羅されていると思うので、これをしっかりとやり込めば、高得点をとる語彙力は確実につくと思います。
また、この単語帳を使う前に「自分専用単語帳」を使っていた時期がありました。
これは洋書や海外ドラマを見ていて出てきたわからない単語をまとめたものですが、まとめるのに時間がかかること、単語の重要度にばらつきが生じてしまうことの2点からあまり効率が良くないと思いました。
やはり資格試験などで高得点を狙うためには、出題頻度の高い単語から準備覚えていくことが必須だと思います。
そのために、多くの方の目が通され、単語帳としてしっかり出版されているものを利用した方が効果的だと思いました。しかし、自分専用単語帳もいい勉強法だと思うので、余裕があれば両者を組み合わせて学習を進めるといいと思いました。
リーディング
留学中から洋書を読むことを日課にしていますが、まずはこれを継続して行いました。
TOEFLに限らず、多くの英語の試験では短時間で正確に英文を読み取る必要がありますが、これは英文をたくさん読むことでしか鍛えることができないと思います。
ノンフィクションを読むことが多いのですが、小説も読みました。ですが、TOEFLの対策という意味では小説はあまり適していないかもしれません。
また、以前購読していた”TIME”のバックナンバーをたまに読むようにしていました。
英語の多読については他の記事で詳してく書いてあるのでそちらを参考にしてください。
ハリーポッターを英語で読破 ~洋書多読のすすめ~リスニング
リスニングは留学中から海外ドラマを見ることで勉強しており、今回もこれをメインで学習を進めていましたがこれはあまりいい勉強法ではありませんでした。
なぜなら、本記事でも何回も説明したようにTOEFLはアカデミックな英語が出題されますが、海外ドラマでは基本的に会話しか聞くことができないからです。
もちろん、これ以外にも海外のラジオやニュース、米大統領報道官のホワイトハウスでの質疑を聞いたりしましたが、それらの時間をもっと増やすとともに、海外大学の講義などをもう少しきいとけばよかったと思いました。どれもyoutubeで簡単に見つけることができるので。
リスニングは正直怠けてしまい、それが結果にも如実に反映されてしましましたね。
ちなみにTOEFLにおいてリスニングは一番大切だともう少し早く気づくべきでした。
「聞く力」はリスニングセクションだけでなく、ライティングとスピーキングでも必要だからです。
どちらも正確に聞き取ることができなければ、正しいスピーチやエッセイを回答できないからです。
TOEFLで高得点を取るためにはリスニング力をつける必要があると思います(1年前の自分に強く言いたい!)。
スピーキング
スピーキングは主に以下の2つの教材を使って勉強しました。
最初に「TOEFLテストスピーキング問題110」で勉強しました。
本書の流れは大まかに以下のようになっていました。
”効果的な解答準備の練習&スピーキングで必要な表現を覚える”
↓
”練習問題を解く”
↓
”実践形式の模試をする”
「効果的な解答準備」とは何でしょうか?
TOEFLのテスト形式のチャプターで書いたように、スピーキングセクションには解答準備時間が与えられますがこの時間がかなりシビアです。
受験者は問題文を聞いたりしている間にメモを取り、この準備時間を使って内容をまとめます。
しかし、メモを取るときやまとめを作るときに丁寧に書いていたら時間がいくらあっても足りません。
そこで著者は「自分がわかるように簡略化してメモをとる練習が必要」と本書で述べており、序盤ではこの練習に多くのページが割かれています。
それに加えて、TOEFLスピーキングセクションでよく使われる表現や解答をどのように構成するかを学びます。
それが終わったら、練習問題を解き、最後に模試をするという流れです。
僕みたいなTOEFL初心者にとっては非常にとっかかりやすい参考書でした。初受験の方にはぜひオススメします。ですが、上級者からしたら少し物足りないかもしれません。
その次に使用したのは「TOEFLテスト集中攻略スピーキング」でした。
この本では第2章で各大問別に練習問題と模範解答が用意されています。そのため、多くの練習問題を解きたいという人にうってつけだと思います。
ネット上のレビューを見ると難易度が高いという意見が多くありました。確かに模範解答のレベルはめちゃくちゃ高く、いつも添削をお願いしていたネイティブの先生も「この制限時間ではネイティブスピーカーでもできないレベルの解答」とおっしゃていました。
しかし、著者もここまでのレベルは求められないというようなことを最初に書いていたと思いますし、問題自体のレベルは適当であるため、模範解答は参考程度にして使用すれば十分に使える教材だと思います。
また、第3章では100個の重要表現が掲載されています。「これは使えるっ!!」という表現も多くありますが、一方で使い所がよく分からない表現も散見されました。
取捨選択して、自分が使えると思う表現を覚えるといいと思います。
最後にスピーキングの練習一般に言えることです。
僕はいつも、時間を測って準備時間と回答時間を意識するのはもちろんのこと、毎回自分の声を録音するようにしていました。
これによって、自分ではうまく話せてるつもりであっても、口籠もってしまいうまく聞き取れないことがあることが分かったり、自分の想像以上に無言の時間が多いということに気がつくことができました。
特に、本番は生身の人にではなく、ヘッドセットのマイクに向けて話しかけるので、はっきり聞き取れるような英語を話す必要があります。
あとは外を歩いているときに、以前やった問題を思い出して再度口に出すという「独り言勉強法」も実践していました。
これができるのは田舎だけかもしれませんね笑
ライティング
ライティングの勉強について書いていたら予想よりも長くなってしまったので、別の記事にしました。
以下からご覧ください。
僕のTOEFLライティングの勉強法直前の勉強
本番まで1ヶ月をきったあたりから、本番形式の練習をするようにしました。
まずはETSが出している、公式の実践模試を解きました。大学の図書館で一つ古いバージョンのものがあったのでそれを借りました。この本にはDVD-ROMがついており、パソコンで本番と全く同じ形式の問題を解くことができます。
公式が出しているので、最低でも1回はこれを解いて実践の感覚を身につける必要があると思います。
ちなみに、リスニングとリーディングは選択問題なので採点してくれますが、ライティングとスピーキングの採点はありません。
しかし、模範解答を見たり聞いたりすることができます。
特にスピーキングの模範解答は(多分?)実際の受験生の回答を聞くことができ、「ハイレベルな解答」と「普通レベルの解答」を2通り聞けます。これを聞くとハイレベルな解答でも無言の時間があったり、予想よりも流暢に話せていない時もあったので、少し安心することができました。
公式問題集の次は中国のTPO(TOEFL Practice Online)を利用しました。
これはネット上でTOEFLの実践問題を解けるサービスです。
会員登録が必要ですが、無料で50回以上の本番形式の問題を解くことができます。
中国版TPOもパソコン上で受験することができるので、本番に近い形式で練習を重ねることができます。
以下がリンクになります。
スピーキングは今までは一人で勉強していたのですが、1ヶ月をきったあたりから、ライティングの添削をお願いしていたネイティブの先生の前で解答し、アドバイスいただくという対策を週1でしていただきました。
スピーキング練習を繰り返していると、使い慣れた表現に頼りがちになってしまって、表現の幅が狭まってしまうのですが、先生から助言や他の表現も教えていただくことによって、使えるフレーズを増やすことができました。
TOEFLの申し込み
TOEFLの申し込みはオンラインです。
ETSの専用サイトから申し込みます。
サイトは全て英語なので、英語に慣れていないと結構大変です、、、
いつから申し込めるのかは、公式なアナウンスが無いため、こまめに公式サイトを確認する必要があります。
僕は2/19が受験日でしたが、1/13に申し込みしていたみたいですので、1ヶ月前ぐらいから可能だと思います。
ちなみに締め切りは受験7日前までですが、追加料金を払えば2日前まで大丈夫だそうです。
受験の申し込みと受験の流れは多くの記事があるのでそちらも参考にして欲しいですが、公式が出しているのが最も信憑性が高いと思います。以下にリンクを貼っておきますね。
受験日の流れ
北海道では残念ながら札幌でしか受験することができないため、前日にバスで札幌に移動しホテルに前泊しました。
テストは10時から開始だったので、8時半ごろにホテルを出て、朝ごはんを食べて、途中の休憩時間に食べるおやつを買って会場に向かいました。
受付開始の9:30より少し早く到着したのでビルの部屋の外で他の受験生と待っていました。ちなみに、ホテルから会場までの移動時間やこの受付開始までの待ち時間には英語のラジオを聴いており、なるべく自分の頭を英語脳に近づけていました。
開場するとまず用紙が配られ、氏名や住所などを記入します。
その後、必要な荷物以外は全てロッカーに入れさせられ、身分証明書の確認と簡単なボディチェックを受けます。そして、結果通知の書類に添付する写真を撮影されます。
ちなみに、TOEFLの身分証明にはほとんどの人がパスポートを使用します。しかし、僕の有効期限5年のパスポートは期限切れだったので、学生証と運転免許証を代わりに提出しました。ちょっぴり心配でしたが、難なく受験することができました。本人確認書類はこちらのページから公式の説明が読めます。これを見る限り社会人はパスポートしかダメそうですね、、
そして受験する部屋へと移動します。係の人の指示でパソコンのある席につき、その方がログインなどのセットアップをしてくださり、あとは自分の好きなタイミングで始められます。
部屋への移動は基本的に一人ずつなので、早く受付を済ませた人から順に試験が始まっていきます。僕が着席した時にはすでに4、5人が試験を始めていました。
「遅くに入場するとリスニングをしているときに他の人がスピーキングをすることになり集中できない」との意見があったので自分は比較的早目に入場しましたが、結局ライティングをしている時に他の人がスピーキングをすることになるので、入場を早くしても遅くしても大差が無いと思いました。
最初はリーディングでした。少し緊張してしまい、文章を読むのに時間がかかりましたが、なんとか時間内に終えることができました。
リスニングパートに移動する前にヘッドセットの音量確認がありました。ですが、音量の設定は試験中いつでもできるので安心してください。
リスニングが自分が思っているよりも何だか難しい感じがして、全然内容が頭に入ってきませんでした。特に後半の方は本当に聞き取れなくて、焦って、さらに聞けなくなるという悪循環に陥ってしまい泣きそうでした。なんだったんだろうあれ、、
リスニングが終わると10分間の休憩のために試験室の外に出ることができます。この短時間でエネルギーを摂取するために、朝コンビニで購入したウイダーと好物のグミを食べました。
休憩が終わるとスピーキングから始まります。最初にヘッドセットのマイクの動作確認のため、15秒くらい話すように指示されます。ここは大抵の人が”I live in 〇〇”と言うらしく、ほとんどの人が”I live in Sapporo”と何回も繰り返して言っていました。
ですが、個人的にはここでは緊張をほぐすのと”英語口”に切り替えるためと頭の回転のエンジンをかけるために、なるべく色んなことを早口で言うことをおすすめします。僕の場合は、自己紹介と会場までどうやって来たかを与えられた時間を目一杯使って述べました。
スピーキングは第4問以外は自分の目標としているレベルで答案できたので良かったです。第4問は準備時間を有効に使うことができず、まとまりのない答えになってしまいました。
ライティングは”integrated task”はいつも通りできましたが、”independent task”の方がテーマに関する意見が自分の中で全然まとまらずかなり苦労しました。それで時間も取られて、文字数も300文字ギリギリいったくらいになってしまいかなり残念なエッセイだったと思います。
また、使い慣れていないキーボードだったのでタイピングも苦労しました。加えて、TOEFLの試験で使用されるキーボードはUS配列です。僕は普段からUS配列を使っていますが、ほとんどの人はJIS配列を標準で使っているのではないでしょうか。
アルファベットを打つ分には問題ないのですが、アポストロフィ、クオーテーションマーク、カッコなどの位置がJISとUS配列では異なります。事前にしっかり確認しておくと本番で混乱しないと思います。
このような感じで3時間の試験が終了しました。
結果と反省
試験の翌週ぐらいにはオンラインで結果がみれると思います。
結果は以下のようでした。
80点が目標だったので一応超えることができて良かったです。
ただ、学生で十分な勉強時間もあり、しかもネイティブの先生のお力も借りて対策したにしては、少し低いような気もしましたが、、、
運営会社であるETSによると、全体平均が87点なので少し下回る結果となってしまいました。
ちなみに日本の平均は73点。これは公式が出しているサマリーに載っているアジア28カ国の中で下から2番目の結果です。世界全体でも見てもかなり下の方ですね、、
詳しくはTest and Score Data Summary for the TOEFL iBTで検索するとPDFがあるのでそちらをご覧ください。
今回の結果から反省するとすれば、やはりリスリング力不足でしょうか。
それもアカデミアな英語を聞く力がまだまだ足りていないと思いました。
それはリスニングの点数にも如実に反映されてますし、すでに述べたようにスピーキングとライティングでもリスニングは重要なので、対策していればそれらのパートの点数も少し高かったのかなと思います。
あとは経験不足もあったと思います。コンピューターで英語の試験を受けたこと自体初でしたし、変に緊張してしまい100%集中できなかったかもしれません。
いずれにせよ、これらの経験を踏まえて次受けることがあれば活かしていきたいと思います。
以上少し長くなりましたが、TOEFL初受験に関して、TOEFLの説明から、受験の理由、勉強法、予約、当日の流れ、結果と反省について書いて来ました。
ネットに情報はたくさんありましたが、ほとんどが何回も受験したことのある人の書いたものだったため、初受験の人の生の声があったらいいなと思い、今回記事にしました。
この記事が誰かのために少しでもなれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!