単語と文法が1番大切~英語の勉強を始める前に知っておきたいこと~

長い年月勉強したり、留学に行っても英語力が伸びないという声をよく聞きます。
語学学校にいたころも数カ月いるのにあまり伸びないという人を多く見てきました。

僕は1年間留学に行って、英語力の成長をひしひしと感じていました。

長く海外にいても英語力が伸びない人と伸びる人の違いを考えたときに、頭に浮かんだのが単語と文法でした。
なので今回はこの2つがどれほど重要かについて自分なりに思ったことについて書いていきたいと思います!

あくまでも持論なので参考程度にしてください笑


まずは上の図をご覧ください。
これが僕の考える英語力です。

土台の部分に「Vocabulary(単語)」と「Grammar(文法)」がきます。
そしてその上に「L(listening)」,「S(speaking)」,「R(reading)」,「W(writing)」が成り立ちます。

単語と文法はどちらもしっかりと身につけることが大切だと考えています。

どちらか一方が不完全だと、英語力の”土台”がグラグラなため残念ながら英語力は伸びていきません。
伸びることもあるかもしれませんがいつか限界が来ます。

スピーキングなどを着実に伸ばすためには、盤石な土台を築く必要があります。

よく「英語で英語を学ぶ」という言葉を聞きますが、この土台があることでそれをすることができます。


ではどれくらいの単語と文法を身につければ良いのでしょうか?

まずは単語についてです。
単語は、

「3,000語覚える!」

ことを最低ラインとして欲しいと思います。
調べてみると様々なことが書かれているのですが、これを超えると日常的な会話をすることができるようになり、英語を読んだり聞いたりしているときに100%はもちろん分かりませんが、話の概略をつかむことができるらしいです。
なので最低でも3,000語身につけるという目標で勉強していくと良いと思います。

実は中学高校の英語をしっかりとやっていれば3,000語は覚えているそうです。
なので高校の時に英語の成績が良かった人などにとってはあまり苦労せずに超えられるラインだと思います。
ちなみに4,000語でセンター試験が容易に解けるレベルだそうです。

ちなみに自分の覚えている単語数を予想してくれるサイトがあります。
以下にリンクを張ったのでそこから確認してみてください!

http://testyourvocab.com/

次に文法についてです。
これは、

「学校で学んだことのエッセンスをつかむ」

を意識して欲しいと思います。

具体的に勉強することは、
”現在の文”、”過去の文”、”未来の文”、”進行形”、完了形”、”疑問文”、”受け身の文”、”助動詞”、”不定詞”、”動名詞”、”比較”、”関係詞”等々です。
もちろん動詞の変化や人称代名詞の変化(I, my, me, mine)といった基本的なこともここに含まれます。

僕がここでいうエッセンスとは、
「過去だったら動詞の最後に”ed”付けるけど、たまに形が変わるのがいるよね」
「進行形は動詞の最後に”ing”を付ける」
「疑問文だったら、be動詞+主語+形容詞?、Do/Dose+主語+動詞?、助動詞+主語+動詞?」
「現実に起こりえないことを仮定する際は過去形にする」
といったように概要を把握することです。

文法書を眺めるとものすごく詳しく説明が書かれていますが、全て読む価値はないと思います。
実際僕は留学中に文法書を2周読みましたが、あれに時間を使うなら海外ドラマなどを見ていた方がよっぽど有意義だったと後悔しています。
(ですが参考にする際に使えるので1冊持っておくと良いと思います!)

学校では、「基本5文型」といって”SV”、”SVC”などや、「句」、「節」とかで文を細かく分けたり、「準動詞」、「関係代名詞の非制限用法」、「独立分子構文」といったような小難しい文法用語が出てきますがこういうものは本当に覚えなくていいです。

また、大学受験などでも問われたりしますが、英文法の重箱の隅をつつくようなもの、例えば”must”、”have to”、”had better”、”should”の違いみたいなことも最初の内は覚えなくていいです

文法の基礎をおろそかにしているのに、”a”と”the”の違いや、”will”と”be going to”の違いなどを覚えるのに時間を割いている人がいますが優先順位が違うと思います。
こういったものはある程度実力がついてからでいいと思いますし、そもそも実際に会話する場面では初めの方では全く気に留める必要がないことです。

もちろんこの最低ラインを越えても単語と文法の勉強を継続することが大切です。
これにより英語力の底上げをすることができます。
単語は覚えれば覚えるほど英語を理解できますし、自分の表現の幅も広がります。


話が少しそれますが、上で述べたように英語の基礎は学校の英語教育で身につけることができます。
英語の成績が良かった人であれば、単語と文法はほとんど心配ないと思います(もちろん少しは勉強する必要がありますが)。

個人的に日本の英語教育の方法には疑問が多くありますが、やらなければならないのであればこれに全力で取り組んでみてもいいのではないでしょうか?

確かに学校の英語だけでは全く話せるようにはなれませんが、決してマイナスにもなりませんしスピーキングなどを伸ばすうえでの基礎を作ることができます。

もしこの記事を読んでいる人の中で中学や高校に通っている人がいらっしゃったら、是非学校で英語を頑張って欲しいと思います。


以上のことを踏まえて英語の勉強の方法を図で表すと以下のようになります。

図のように英語学習の初期は単語と文法にほとんどすべての時間を使います。
この2つが頭に入っていないのにリスニングや、スピーキングをしても時間の無駄です。
上に書いた単語と文法の最低ラインを超えるまでは他のことに時間はあまり使わない方がいいと思います。

単語と文法をある程度覚えたあたりから、他の勉強を始めます。
ですがこの時も単語と文法の勉強はまだ続けていきます。
特に単語は3,000語では全然足りないので継続していく必要があります。
文法は不安なところが出てきたり、分からないところがあったら文法書を参照する程度にしましょう。この段階では文法にあまり時間をかける必要はありません。(そうするためにも最初のうちにしっかり固めておきましょう!)

英語学習が進んでいくにつれて、「Listening」,「Speaking」,「Reading」,「Writing」にかける時間を増やしていきましょう。
この段階になると英語を「勉強する」というより、「英語に慣れていく」とマインドセットすると良いと思います。

初期の方は机にかじりついて単語と文法を受験生の様に必死に勉強したかもしれませんが、ここではソファに横になってNetflixを見たり、ゆっくりと洋書を読んでみたり、通勤中に英語のラジオを聞いてみるなどもっと気楽に英語に接していくと良いと思います。
かなり理解できてきていると思うので、勉強が苦にならずむしろ楽しめるようになっているのではないでしょうか。

僕の場合は、英語字幕で海外ドラマを見たり、ハリーポッターやほかの本を洋書で読んでいますが全く英語の勉強をしていると感じず、むしろ楽しんで英語に触れられるようになっています。こうなったら英語に触れる時間も自然と増え、英語力も自然と伸びていきます。

心に留めておいていただきたいことは、自分の英語力に合わせて勉強時間の配分を変えていくことです。


単語と文法の大切さについて長々と書いてきましたが、もう1つ英語学習において大切なことがあります。

それは「継続」です。

どんなに正しく勉強していたとしても、「忙しくて週に1回しか勉強していないんです…」のような感じだと全く成長しません。
確かに初期の方はとてもつまらなくて、大変だと思います。
ですがそこを乗り越えると上にも書いたように楽しみながら英語を勉強できるようになっていると思います。

そこを目指して頑張って下さい!


この記事を読んだ方が英語学習における単語と文法の重要さに気づいていただけたら幸いです。

なぜこの記事を書こうかと思ったかというと語学学校に通っていた際に、大金を払って長期間滞在していたのに全然英語力が伸びていない人がたくさんいたからです。

上でも書いたように基礎がないといくら英語を話しても全く成長できません。
語学学校で単語を覚えている人が多くいましたが、それは日本にいてもできることです。
というか2,3カ月といった留学期間では単語を覚えるのには短すぎます!

これから留学などに行く人は是非国内にいる間に、うえで述べてきたような基礎をしっかりと身につけて欲しいと思います。

繰り返しになりますが、あくまでもこれは個人的な意見ですので参考程度にしてください!

最後まで読んでいただきありがとうございました(^^)

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