中米ベリーズの野鳥図鑑!

中米のベリーズに3カ月滞在し、野鳥の保護施設でインターンをしてきました。
その間に野鳥、飼育している鳥、保護した鳥の写真をたくさん撮ってきました。
その数58種!!

今回は彼らを紹介していきたいと思います。
写真と一緒に簡単な説明文を載せていますがあまり期待しないでください笑


White-Fronted Parrot

白い額が特徴的な比較的小さめなインコ。
赤い顔、黄色いくちばし、青みがかった風切り羽を持ちます。

個人的にとてもうるさい鳥です(笑)

Mealy (blue head) Parrot

とてもきれいな青い頭部を持つ大きなインコ。
クチバシは灰色で尾羽の先端は黄色です。

なぜか上品な雰囲気が感じられる鳥です。

Yellow-Headed Parrot

White-frontedとBlue-headの中間のサイズ。
黄色い頭部が特徴で、くちばしは薄い褐色のような色をしています。

絶滅危惧種でIUCNのレッドリストでは”Endangered”に分類されています。
ペットブームの影響で乱獲され過去二十年間の間に70,000羽から7,000羽まで野生の個体数が減少したと推測されています。
さらに悲しいことに捕らえられた個体のうちおよそ半数が売られる前に死んでしまっているそうです。

Red-Lored Parrot

Yellow-headedと同じサイズ。
loreは「鳥の目と上くちばしの間」という意味です。

カラフルな頭部が特徴の鳥です。

Olive-Throated Parakeet

緑色の体を持ち、のどの周りがオリーブ色の鳥です。
目の周りの白いリングが特徴的です。
とても小さなインコです。

Yellow-Lored Parrot

一番初めの”White-fronted”に非常によく似ていますが、鼻の後ろに黄色い箇所があることに注目してください。
両者が混ざっている群れもあります。

White-Crowned Parrot

白い頭部が特徴の鳥です。良く見るとのどの辺りも白いことが分かります。
それ以外の部分の多くは紺色となっています。

Scarlet Macaw

日本語名は「コンゴウインコ」です。聞いたことのある人も多いのではないでしょうか。
鮮やかな赤色が特徴の鳥です。体長は81~96cmとかなり大きいです。
複数の地域で生息地の減少や、密猟などで絶滅の危機にあるがその他の地域ではごく普通に生息しています。
絶滅危惧のレベルも最も低い”Least Concern”です。

Collared Aracari

大きなクチバシが特徴の鳥です。
この写真では分かりませんが、首の周りに赤いラインがあり、それが名前の由来となっています。
体の全面は黄色いですが、胸の中心に黒い箇所があるのと、それよりも少し下の方を見てみると黒い線が横切っています。
主に果物を食べますが、トカゲや昆虫なども食べます。

Keel-Billed Toucan

僕のお気に入りの鳥です。ベリーズの国鳥となっています。
Aracariと同様に大きなクチバシが特徴ですが、そのサイズはとても大きく、とても鮮やかな色をしています。
クチバシに加えて、黄色の胸部も特徴です。
主に果物を食べますが、トカゲや昆虫なども食べます。
メスは1~4個の卵を産み、オスとメスが交互に卵を温めます。ヒナが孵化した後も両者が交互にエサを与えます。

Brown Jay

この鳥は住んでいる地域によって2種類に分けられ、羽の色が異なります。
北の方に住んでいるグループは暗褐色で体の下の方は少し明るい茶色になっています。
南の方に住んでいるグループは白い腹部を持ち、尾羽の先端が白いです。上の写真は”南グループ”の個体です。
成鳥はどちらのグループも黒いくちばしと足を持ちます。

とてもいろんな種類のエサを食べる鳥で昆虫、トカゲ、果物、花の蜜などを食べます。

Golden-Fronted Woodpecker

テキサスやオクラホマといったアメリカの地域から、メキシコを通ってホンジュラスやニカラグアの北部にかけて生息するキツツキです。

Hooded Warbler

新世界ムシカイ類の一種。
北米の東側で繁殖を行い、冬は中米で過ごす渡り鳥です。
オスは黄色の顔面に黒いフードを被っているような顔が特徴的で、雌雄ともに胸から体の下部の黄色が鮮やかで目を引きます。

Plain Chachalaca

体長は48-58cmと比較的大きめの鳥です。
テキサスからメキシコ東部を通過して、ベリーズ、ニカラグア、ホンジュラスなどの中米に生息しています。
およそ15羽ぐらいで行動する鳥で、果物、種、葉、花などをエサとしています。

Yellow-Winged Tanager

青い頭部に灰色の体、そして黒い翼に黄色のアクセントがあるのが特徴の鳥です。
果物、昆虫、花の蜜などをエサにします。

Black-Headed Saltator

体の上部はやまぶき色で下部は灰色です。
くちばしが比較的太く、目の上に白色の線があるのが特徴的です。
主に種子を食べます。

Hepatic Tanager

とても鮮やかな赤い鳥です。名前にある”hepatic”は「肝臓のような色」という意味があるそうです。3つの亜種に分けられます。

Blue-Gray Tanager

メキシコから南米にかけて生息する鳥です。
体の大半は灰色で覆われていますが、翼の青がとても綺麗です。

Gray Catbird

北米から中米にかけて生息する小さな鳥です。
猫のようなさえずりをすることからこの名前がつきました。
他のミソサザイ科の鳥と同様に、他の種類の鳥の鳴きまねをします。

Boat-Billed Flycatcher 

黒い頭部に2本の白い線が目の上を通っており、体の下部は鮮やかな黄色であることが特徴的です。
メキシコからボリビア、アルゼンチンそしてトリニダード・トバゴにかけて生息しています。
枝にとまってじっとしており、ハエなどの昆虫が来たら捕まえてエサを確保しています。

Black-Headed Trogon

中米に生息するキヌバネドリ目の鳥です。
目の周りが白いことと、黄色いお腹と、白い模様を持つ黒い尾羽が特徴です。

White Bellied Emerald

ベリーズ、メキシコ、コスタリカなどの中米で見ることのできるハチドリです。
お腹が白く赤みがかったくちばしを持ちます。

Great Crested Flycatcher

体の上部は灰色で、下部はレモン色で目を引きます。
“crested”は「冠毛のある」という意味ですが、それほど目立ちません。
枝にとまって大きな昆虫が来るのを待ちます。

Black-and-White Warbler

新世界ムシカイ類の一種。
北米の北部と東部、中米そして南米のペルーにかけて生息します。
たまにヨーロッパで漂鳥として見られることがあります。
体長は12cm、体重は11g程度しかないとても小さな鳥で、体の白と黒の縞模様が特徴的です。

Wood Thrush

北米全体に生息しており、冬は中米やメキシコの南側で過ごします。
ワシントンD.C.の州鳥です。
胸からお腹にかけてある水玉模様がとてもかわいらしい鳥です。

Baltimore Oriole

北米で繁殖し、冬の間は中米で過ごすとても小さな渡り鳥です。
この鳥の名前はオスの色が「ボルティモア男爵」の紋章の色に似ていることに由来するそうです。

Black-Crowned Tityra

中南米の熱帯と亜熱帯の森林に生息します。
体は大部分が白いですが、顔は黒く、翼の淵、尾羽の先端も黒いです。

Clay Colored Robin

中米で一般的に見られる鳥で、コスタリカの国鳥となっています。
体の上部はこげ茶色、下部はベージュ色をしています。
くちばしの基部は黒いですが、先端の方は黄色になっています。

Ruddy Ground Dove

メキシコからブラジル、パラグアイなどの南米にかけて生息するハトです。
ハトの中では比較的小さく、体長は17cmほどしかありません。
写真では分かりにくいですが、頭部以外は褐色をしています。

Gray-Headed Kite

開いた森林や、沼沢林で見られる猛禽類です。
成鳥は灰色の頭部であり、体の下部は白く、尾は黒く白の線が数本入っています。
主に爬虫類を食べますがカエルや大きな昆虫をエサとすることもあります。

Black-Collared Hawk

中南米に生息する猛禽類です。
熱帯・亜熱帯の森林や沼地に生息します。
頭部は白色ですが黄色みをおびています。体はシナモン色をしていますが、胸の辺りは白っぽくなっています。
胸の上部には黒い三日月形をした模様があり、これが名前の由来にもなっています。
主に魚を食べ、水生昆虫もエサとしますが、たまにトカゲやカタツムリを食べることもあるそうです。
判別しづらいですが、上の写真の個体も足に魚を捕まえています。

Laughing Falcon

顔の両側にある黒いマスクのような模様が特徴の鳥です。
泣き声が人間の笑い声に似ていることから”laughing”という言葉が名前につきました。
主にヘビを食べることから”Snake Hawk”とも呼ばれています。
ヘビは毒を持つものも食べることができるそうです。

Black hawk-eagle

中南米に住むタカの一種で、湿気のある川に近い森林を好んで住みかとするそうです。
尾羽にある白い線と冠羽が特徴的です。
他のタカと比べると力が強いらしく、主にげっ歯類、オポッサム、サルなどをエサとし、たまにコウモリや鳥を食べることがあります。
ブラジルでは「サルを食べるタカ」という意味の言葉で呼ばれているそうです。

Osprey

日本では「ミサゴ」と呼ばれています。
極致を除くほぼ全世界に分布し、主に海岸付近に生息しますが、湖沼、河川、河口付近にもいます。
タカ科とは反転する第1趾、spiculeと呼ばれる足の外側にある魚をとらえるための棘で区別できます。

Ornate Hawk Eagle

冠羽が特徴的なワシです。
中央メキシコ以南の中米の広い範囲にわたって生息しており、ブラジルなど南米の一部にもいます。
他の森林に生息するタカと同じように森林破壊の危機にさらされています。
とても力が強い鳥で、中型から大型の鳥、小型から中型の哺乳類を食べ、たまに爬虫類もエサにします。
他の森林に生息するタカと同じように森林破壊の危機にさらされています。

Harpy Eagle

中米から南米にかけて生息するワシです。冠羽が特徴的で顔も何となく人に似ていることから、最初インディアンの様に見えました。
他のタカと同じようにメスの方がオスより大きいのですが、メスの平均体重は6~9kg、全長が100cm程度あり、翼開長も176~224cmありとても大きいワシです。
最も大きいワシと呼ばれることが多いですが、”Philippine Eagle”が少しだけ全長で優っているらしく、”Steller’s Sea Eagle(オオワシ)”が体重では少し上回っているようです。
食物連鎖のほぼ頂点にいて、主にナマケモノやサルをエサとするそうです。
パナマの国鳥です。
ちなみに「ハーピー」とはギリシャ神話の半分女性、半分鳥の空想の生き物です。

Ferruginous Pygmy-Owl

写真では伝わりませんがとても小さなフクロウでした。全長15cm程度しかないそうです。
北米から南米にかけてアメリカ大陸の広範囲に生息します。
キツツキの様に波状飛行を行います。

Mottled Owl

メキシコからブラジル、アルゼンチンといった中南米に生息するフクロウです。
おなかのあたりのまだら模様が特徴です。(”mottled”は「まだら」という意味)
メスがオスよりもかなり大きく、これはフクロウでは珍しく顕著な性的二形を示す種類だそうです。

性的二形
性別によって個体の形質が異なる現象。

Spectacled Owl

顔に”X”の字のような模様があるのが特徴のフクロウです。
6種の亜種が存在し、中米から南米にかけての亜熱帯に生息します。

??

↪次は水辺の鳥です!

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